2023-03-15

夜話、「自然の調和の解明と活用及びSDGs」

本日は、「放送大学山形学習センター教養講座」として2月下旬に開催した「やまがた夜話」、私担当分『自然の調和の解明と活用及びSDGs ―無肥料・無農薬のお米作り等―』を少し紹介します。

今回企画した「やまがた夜話」は、主として仕事帰りの市民の皆さんに多面的な教養の学びの機会を提供し、放送大学や山形学習センターの特色等も紹介するのが目的でした。

コロナ禍で、休業中の「夜話」が4年ぶりに復活。今回は初めて、霞城セントラル10階の山形学習センター講義室での開催。私担当は、3回シリーズの最後でした。

講演は、4部構成。まず、『私たちが直面する地球規模の課題』。ここでは、「多様な環境問題や人口の爆発的な増加とそれに起因する食糧不足の実態」。さらには、「地球の自己修復力の限界を探る取組と現状」を紹介。

次に、『持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の紹介』として、「1)SDGsとは、何か、2)SDGsの取組と具体例」に触れました。

さらに、『生態学の紹介』では、「1)生態学とは、何か、2)生態学とSDGs」について述べる。

そして、『自然の調和とその解明』に続く。ここでは、私が10年以上にわたり野外で実施した2つの研究、「1)「自然の調和を保つ」糞虫群集、2)無肥料・無農薬の水田、「自然の調和を保つ?」」を紹介。

最後は、『自然の調和の解明と活用及びSDGs』として「1.地球規模の課題やSDGs及び、生態学は密接に関連している」。

「2.地球規模の課題や『自己修復力が何か』の解明に向け、生態学のさらなる研究が必要である」。

「3.各国が、地方自治体が、企業が、学校や大学が、市民社会が、そして、一人ひとりが、自分の問題として地球規模の課題やSDGsを考え、行動することが今、必要と思う」と述べ、講演を終えました。

参加者からの意見や感想としては、「SDGsの取り組みなどに関心を持ちたい。生態系サービスやタニシによるおコメの生育促進など興味深く、続編を希望する」。

「生態系は、多岐にわたり複雑であることが分かった。SDGsの続きなど、さらなる現代的な課題の紹介があれば嬉しい」。

「身近にいる生物の調査や科学的なまとめをもとに身近な生活を見つめなおしたい。もう少し時間があれば、さらによく理解できた」等でした。

「夜話」の講演準備に1ヶ月かけ、新たな学びもあり充実した日々。50分の講演でスライド枚数36枚。十分に余裕を持って講演できると思いましたが、失敗でした。反省と学びです。

盛りだくさんだったのが敗因。SDGsを省略したら、私の研究をユックリ紹介できたように思います。

「♪生きるとは学ぶこと、♫学ぶのは楽しみ♪」

「♪生きるとは知ること、♫知ることは喜び♪」

これは、放送大学学歌の一部です。この歌の歌詞、日々実感しています。

「夜話」に参加の方々や多面的な対応をしてくれたスタッフに感謝です。

『自主的に学ぶ』(平澤 興 一日一言)

「大学は、ただ教えられることを習う受け身の勉強をするところではなく、もっと積極的に自らも考えながら自主的に勉強すべきところだ」。

「自らも考えながら自主的に学ぶ」。これからも色々と考えながら自主的に学び続けたいと思います。「♪生きるとは学ぶこと、♫学ぶのは楽しみ♪」です。