明日から師走、一年の過ぎゆく早さを感じます。本日は、国立大学の昨今について少し紹介します。
平成16年度(2004年)に国立大学の独立行政法人化、所謂、独法化が行われました。
「国立大学が、自由な運営により、優れた教育や特色ある研究に各大学が工夫を凝らし、より個性豊かな魅力のある大学になるために、国の組織から独立した「国立大学法人」にする」。
この理由で全ての国立大学は、独法化となりました。
そして、各大学は、6年毎に中期目標・中期計画を策定して大学を経営。毎年、大学評価・学位授与機構による各年度の目標及び計画に対する実績の評価があります。
中期目標策定の6年後には、6年間の教育・研究・社会貢献・管理運営等の評価が行われ、大学への経費が評価に応じて配分されます。
独法化後の新たな制度の一つは、「経営協議会」の設置。これは,各国立大学法人の経営に関する事項について審議するのが設置目的で、半数が学外委員。
私の友人が、今年10月からある国立大学の学長になり、その大学の経営協議会委員を頼まれ、「NOと言えない日本人」、委員を承諾。第1回の経営協議会が先日開催されました。
その協議会では、第4期中期目標・中期計画の策定が大きな議題の一つ。来年度から第4期中期目標・計画期間に入ります。私が山形大執行部の時は、第2期と第3期でした。月日の過ぎゆく早さを感じます。
山形大では、原則2ヶ月に一度の経営協議会でした。元文部大臣で東大の総長や、元東北大総長、元富士銀行取締役常務の方々等、7名の学外委員。毎回、大所高所から色々な意見を聞くのが楽しみでした。
今回、委員を依頼された大学では、1年に4回の協議会。大所高所から意見が言えたらと思います。
1年半ぶりに国立大学の状況や文科省の動きが学べる機会でした。8名の学外委員は、色々な経歴の方々ですので多面的に学びたいと思います。出会い、楽しみです。
『気力旺盛』(安岡正篤:一日一言)
「気力が旺盛であるということが個人的にも民族的にも最も大事なことで、気力を弱くしてしまったら、教養が多少あろうが、頭脳・知性が優れていようが、技能が発達していようが問題でない」。
「気力というものが一番大事で根本的なものである。日本民族もこの気力を失わなければ、気力が旺盛になれば、いろいろの欠陥は少しも苦にする必要はない」。
「反対にどんな長所があっても、例えば知性だ、技能だ、その他教養があるといっても、気力が旺盛でなければ個人も国家も発展しない」。
『気力旺盛』、好きな箴言です。肝に銘じたいと思います。