2023-04-30

松ヶ岡に移住、「思い出とこれからの松ヶ岡」

庄内藩の武士を先祖とする住民で構成されている集落、松ヶ岡に移住して16年目。

集落では、毎月常会が開催されます。山形市勤務が始まって以来、長期欠席が続いていた常会。先日、約12年ぶりに出席し、「松ヶ岡の将来構想プロジェクト」が紹介されました。

本日は、松ヶ岡に移住した動機等も含め松ヶ岡について少し記します。

写真は、常会や新年会及び春・秋祭りの直会等が行われる松ヶ岡の本陣

「プロジェクト」は、「松ヶ岡開墾場も創業以来150年を迎え、集落運営で諸課題が発生している。これらの課題を明らかにし、松ヶ岡が住みやすく住んで楽しい集落になるための方策を考える」ことが目的。

少子高齢化は、松ヶ岡でも例外ではありません。このような状況の中で如何に集落を維持し、活性化するかは、喫緊の課題の一つに思います。

全戸に農地がある松ヶ岡、最近では、高齢化が進み特産物の柿の木を切る農家も増えています。この「プロジェクト」により松ヶ岡がさらに住みやすく、元気になることと思います。楽しみです。

この「プロジェクト」の紹介を聞きながら、「光陰矢の如し」、過ぎ去った移住後の16年間が思い出されました。

鶴岡市内に住んでいた16年前、5人の子育てに良い環境で、趣味の農業を楽しみ、古き良き伝統を学べる地域を探し松ヶ岡に白羽の矢を立てました。

白羽の矢を立てても相応しい空き家がなければ移住は不可能です。早速、情報を収集し、2軒が該当。2軒を視察に行き、そのうちの1軒が素晴らしくて即決。

その家の裏には、1ha弱の果樹園と畑があり、趣味の農業を楽しむのにも最適。こんなにとんとん拍子に話が進むとは、想定外。「神の御導き」、「縁」を感じました。

そして、移住して4年目くらいに松ヶ岡を活性化する会議立ち上げを相談され、松ヶ岡の有志の方々と「松ヶ岡地域振興会議」を設立。

この会議は「松ヶ岡開墾の歴史や文化を、生きた文化財とし、先人の思いを次代に伝え残していくことを使命とし、四季折々の自然景観や文化財、開墾文化の保全、継承、そして利活用を目的に、松ヶ岡開墾場、松ヶ岡地域内の組織・団体等と協力し、松ヶ岡地域を総合的に振興する」ことが目的。

この活動の一環として講演会やイベント及びニュースレター等も発行。毎月、運営会議を開催し、企画や事業及びニュースレターの編集等に対応したことを昨日のように思い出します。

3年間、振興会議会長に従事しましたが、農学部長就任と農学部改革等の為に会長職は3年間で辞退。新たな会長を中心に振興会議が運営されていましたが、その後、短期間で解散されたようでした。残念です。

松ヶ岡に移住して16年目、毎日、楽しく生活しています。お世話になっている松ヶ岡の皆さんや松ヶ岡を開墾された開墾士の方々に感謝です。

『縁尋機妙 多逢聖因 』(安岡正篤 一日一言)

「良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠に妙(たえ)なるものがある。いい人に交わっていると良い結果に恵まれる」。

「人間はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物に会うことを考えなければならない」。

「縁」、重要に思います。

2023-04-28

山形交響楽団、定期演奏会を楽しむ

今年3月末に山形交響楽団定期演奏会会員になり、今年度第1回目の定期演奏会を4月中旬に楽しみました。本日は、その演奏会等を少し紹介します。

会員は、1年に8回の定期演奏会を鑑賞可能です。今回は、第308回定期演奏会。

『山形交響楽団、2023-2024定期演奏会の案内』パンフレットには、「円熟の指揮者広上、再び・・・宮沢賢治の世界とチャイコフスキーのDrama/20世紀を生き抜いたショスターコヴィチの傑作を首席チェロの矢口が描く」と記される。

そして、「「我が最も良き友に」、楽譜にそう記されたチャイコフスキー第4交響曲。明快なテーマと情熱、管弦楽の巧みさから永遠の名曲の一つとして燦然と輝くロマン派の傑作」と紹介する。

今回の定期演奏会では指揮者のとてもエネルギッシュでダイナミックな指揮が印象的でした。その指揮で、演奏者が演奏を楽しみ、それが会場一杯に響きわたり、聴衆に伝わってきました。

約50年ぶりの生での交響楽団の演奏会、迫力がありとても心に残り印象深い楽しいひと時。

また、演奏中は音楽に集中し、無心になれるのも良いと感じます。日常生活で無心になれる機会はあまりありません。しかし、無心になることは必要に感じます。

日曜日の夕方、音楽を聴く楽しい至福のひと時、第二の人生を楽しんでいます。

次回の第309回定期演奏会は、5月中旬。『定期演奏会の案内』パンフには、「ウイーンフィル首席奏者アウアー&オペラ指揮者阪哲郎が描き出す“歌”ベートーヴェンの革命的傑作「英雄」」と記される。

「1908年、最晩年のライネッケが残した旋律美に溢れた傑作とモーツアルトをウイーンフィル首席奏者アウアーの独奏でお届けする」と紹介。

「2016年の初客演でもメンバー、聴衆の心を魅了した“美しい歌”を描く名手。オペラ指揮者阪と共演に期待が膨らむ。2020年、コロナ禍にスタートした阪とのベートーヴェン交響曲全曲プロジェクト」。

「従来の交響曲の枠を突き破り、強靭な意思を貫く歴史的傑作「英雄」もまた、豊かな歌に溢れている」と述べる。

次回は、モーツァルト:アンダンテ ハ長調 K.315。ライネッケ:フルート協奏曲 ニ長調 作品2283。ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」 作品55の三部作。

次回の演奏会もとても楽しみです。

第二の人生、楽しみが一つ増えました。今回の演奏会の指揮者や演奏者の方々に感謝です。

『元気』(安岡正篤 一日一言)

「われわれは「気」を養うということが、一番根本の大事だ。いわば生のエネルギーを養うということ、いい換えれば「元気」ということが一番である。元気がないというのは問題にならぬ」。

「しょぼしょぼして、よたよたして、一向に反応がないなんていうのは、論ずる価値がない。とかく人間は有形無形を論ぜず、元気というものがなければならない」。

「元気というものは、つまり生気である。生のエネルギー、生々(いきいき)しておるということである」。

「気」を養う、「元気」、重要に思います。

2023-04-26

「致知」読書会、「特集 積善の家に余慶あり」

放送大学山形学習センターの有志による2ヶ月に一度の月刊誌『致知』を通じた「人間学の学び」。今年度第1回を昨日開催しました。

今回の教材は、『致知2023年2月号』、 「特集 積善の家に余慶(よけい)あり」。

本日は、この特集号に掲載された致知出版社、藤尾社長のリード文等を少し紹介します。

リード文は、「積善の家には必ず余慶あり」 で始まる。これは、『易経』にある言葉で、「善いことを積み重ねていく家には子々孫々まで慶福が及ぶ」とのこと。

そして、「積善」の後には、「積不善の家には必ず余殃(よおう)あり」と続く。これは、「不善を積み重ねている家には必ず後世まで災禍が及ぶ」との意味。

さらに、二宮尊徳の『報徳記』に出てくる「川崎屋孫右衛門」の話に触れる。これは、積善、積不善により禍福吉凶が生ずる実証としての話。

「積善の家には必ず余慶あり」、「積不善の家には必ず余殃あり」。感覚としては、この箴言、当たっているように思います。

参加者から下述のような意見がありました。

「農業では土壌作りが必要であるように、人の心を耕すことや積善を心掛けることが重要に思う」。

「積善が大事であることは理解出来るが、生きる上で常に良いことばかり実行できるのは難しく、積善と日々の生活にジレンマを感じる」。

「社会や組織では、上に立つ人の生き方が関係する人に多面的な影響を与えるように思う」。

「どんな状況でも人生を誠実に生きることが大切だと感じる」。

「かつては家訓を掲げている家があり、そのような家には家風があった。生き方は、その家で継承され、積善の家や積不善の家が生じるのは理解できる気がする」。

読書会の1時間30分があっと言う間に過ぎました。「一人で『致知』を読む時と読書会を通じ有志との意見交換を前提に『致知』を読むのでは、読み込む深さが違う」との意見も出ました。

同感です。参加者の皆さんに感謝です。

『因果の法則』(安岡正篤 一日一言)

「人間には奇跡というものはありません。奇跡などというのは研究不足、勉強不足の者の言葉でありまして、原因・結果というものは常にはっきりしておるのです」。

「悪いことをしますと、いつかは悪い結果があらわれ、善いことをすれば善い結果があらわれる、というのは厳粛な自然の法則であります」。

「したがって人間は因果律というものを大事にしなければなりません」。

『因果の法則』、大事にしたいと思います。

2023-04-24

美しい四季の月山道広葉樹の今、新緑と残雪

鶴岡の高速バス停から山形市への往復4時間の通勤も足かけ13年目です。月山道の今、残雪の中に広葉樹の新緑がとても美しい景色を織りなしています。

本日は、一部再掲も含めて「美しい四季の月山道広葉樹の今、新芽と残雪」を少し紹介します。

月山道の最も高い場所は、標高700m。高低差により新緑の進み具合も異なります。バス停のある付近では、若葉が展開し春が来ていますが、標高が最も高いところでは、まだ冬



季節が、冬から春にかけての変わり目、まだ新芽が展開してない一時期には、山桜を発見できます。山に薄桃色の桜が咲き、味わい深い風情です。

月山道、雪に埋もれた木々周辺の雪が融け、鉛色の冬空から青空が多くなり始めると木々の芽吹きが始まります。この木々が芽吹く時期は、木々から元気をもらえる1年で最高の時期。大好きな季節です。


その後、木の葉が展開し、青々とした葉が茂る初夏から目映(まばゆ)い夏へ移行し、森林は一面、緑に覆われます。

そしてブナ等の広葉樹の紅葉が美しい秋がやってきます。紅葉が終わると長い冬の到来。

木々により枝振りが異なり、木の個性を発見できる冬も味わい深い季節です。風雪に耐えて生きてきた木々の美しさを感じます。さらに雪が降り、雪の積もった木々も北国ならではの美しい景色。

それぞれの木々が、重い雪に耐えて生きている木々の姿に木々の力強さを感じます。また、一面白一色の雪景色、美しい。北国の風景です。

北九州出身の友人が、「鶴岡に住んで30年以上経つが、鶴岡の春は、はっきりして良い」。

「北九州は、冬でも野原に緑はあるが、春は、ボヤーッとして、春が何時始まるのか分かりにくい。一方、鶴岡は雪が融けて一気に野山の緑が露出し、春が始まるのがはっきりしている。そして、春が鮮やかだ」と言っていました。なるほど、と思います。

このような鮮やかな四季のある自然に恵まれた日本。この移り変わる自然は、日本人の情緒の形成に影響しているように思います。

月山道、これから新緑の季節です。もう少し、月山道の「新緑と残雪」が楽しめます。後2年、月山道の移り変わる美しい自然を楽しむ通勤が続きます。

鮮やかな四季のある日本、良いです。美しい自然、大切にしたいと思います。

『進歩の源泉』(安岡正篤 一日一言)

「人間の進歩というものは、偉大なる発明発見でも悟りでも、すべてインスピレーションとか感動から始まる。ただし感動するためには、我々の心の中に感受性がなければならない」。

「感受性というものは、自分が充実しなければ出てこない。放心したり、自分が自分を忘れていたら、これはあるわけがない」。

「感受性」、重要に思います。何時までも「感受性」が豊かで、瑞々(みずみず)しくありたいです。

2023-04-22

今年も我が家にツバメが来ました

今年も我が家にツバメが来訪。先週の朝、我が家の車庫にツバメを発見。例年通り、車庫はツバメの住みかになり、車は青空駐車場へ移動です。本日は、一部再掲も含め、我が家のツバメについて少し記します。

約30年前、鶴岡に赴任して市内の2ヶ所で生活しました。まずは、借家、次に2階建ての家を購入。この2つの家には、ツバメの訪問はナシ。しかし、16年前に引っ越した松ヶ岡、その年からツバメが飛来。

3年までの14年間、毎年一番(ひとつがい)の繁殖でしたが、2年前からは二番(ふたつがい)が繁殖し、賑やかでした。さらに一番(ひとつがい)は二度繁殖。我が家は、ツバメに好かれています。

松ヶ岡は、果樹園や水田に囲まれた農村地域。自然環境に恵まれています。

ツバメは、何時も、我が家の車庫で繁殖し、雛が巣立ちます。車庫の巣は、すでに5つ。

初冬、シベリヤから庄内に飛来する白鳥と同じく、ツバメも「渡り」をして、我が家に飛来。

2つの鳥の渡りの違いは、北方から南方に飛来する白鳥と南方から北方に飛来するツバメ。

ネットで検索した「日本ツバメ研究会」等の報告に「ツバメの渡り」が記されていました。

それによると「ツバメの渡り」、その理由は、白鳥等と類似。より多くの餌を求めての移動のようです。マレー半島、フィリピン、台湾等からやってきます。

ツバメが翌年戻って来る割合は約23%。戻って来る時には、太陽を目印に戻るべき方向を決めて移動。目的地の見分け方は、海岸線、山、川の別に判別して内陸へ。1日に300km以上移動するとのこと。

ツバメを見ると何時も「無農薬・無肥料・無除草剤」で7年間お米を作った「自然共生水田」を思い出します。

朝早く、田んぼで除草機を押すと何時も多くのツバメがやって来てイネの上を滑空。ツバメの滑空、気持ちよさそうで格好が良い。

この滑空で田んぼに棲む虫達を捕獲。すぐ近くの農薬等を使用する慣行水田では、ツバメの滑空が少ない気がしました。

2つの田んぼ、ツバメの滑空の違いは、餌の飛翔性昆虫の多寡に起因する、と考えています。

♪旅のつばくろ♬ 淋しかないか♪ おれもさみしい♫ サーカス暮らし♪ 

♪とんぼがえりで♪ 今年もくれて♬ 知らぬ他国の♫ 花を見た♪

これは美空ひばりさんの『サーカスの唄』。昭和8年(1933年)。毎年、ツバメがやってくると『サーカスの唄』を思い出します。

これから毎朝、「旅のツバクロ」を観察。今年は、何羽の雛が巣立つのか楽しみ。今年も二度繁殖するのか観察します。

ツバメとても元気です。朝からツバメに元気をもらっています。ツバメに感謝。

『根に返る』(安岡正篤 一日一言)

「とにかく人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりも根に返らないといけない」。

「草木でも、本当に健やかに繁茂させようと思ったならば、いたずらに枝葉を伸ばしては駄目で、幹を逞しくし、根を深く養わなければならない。根に返ることが大事である」。

『根に返る』、なるほどと思います。 

2023-04-20

桃の花が満開の松ヶ岡の今、畑作業開始

武士の末裔の方々が、「農」に関わり生活する、ここ松ヶ岡。桜が散り今、モモの花が満開、綺麗です。

私が、家族と一緒に松ヶ岡に移住を決めた理由の一つが、松ヶ岡では「農」に関わって生活ができること。本日は、一部再掲も含め我が家の「趣味の農業:畑作業開始」を少し記します。

山形大を「卒業」した2020年4月から「趣味の農業」を、さらに楽しんでいます。「趣味の農業」は、果樹と畑作物に大別。果樹の剪定等は、3月から始めていますが、畑作業は、4月からの開始です。

畑仕事の強力な助っ人は、「マメトラの寅次郎こと、寅さん」。時々、不完全燃焼の黒っぽい排気ガスを出しますが、「本人」は、熱く完全燃焼し、よい仕事をします。

畑作業、まずは、昨年の作物残渣や枯れ草等を撤去。越冬したイチゴ、食用菊、3年越しのネギ、ニラを一端畑から除去。

そして、「寅さん」で畑を耕耘。土の匂いが良いです。耕耘が気持ち良い。耕耘整地後に越冬作物のイチゴ、食用菊、ネギ、ニラを畑に移植


畑がさっぱりし、良い感じです。

次は、ビニールハウスの畑の準備。ハウスには越冬したキャベツ、白菜、チンゲン菜、小松菜が元気です。食せるところは収穫し、その後、刈り倒し。そして、今朝の朝農業、「寅さん」で耕耘し、畝を立てイチゴの苗を移植。朝から気持ちの良い汗をかいています。


農作業の合間に椅子に座って畑を見ながらボンヤリ一服。至福の時です。体を動かし汗をかき耕耘整地。そして、苗の移植。これから毎日、移植した苗の生育を観察する日々、元気をもらえます。

汗を流して新陳代謝を図ることは、気分転換だけでなく、健康維持にも重要と思います。気持ち良いです。

日々生育する作物から元気を貰っています。「趣味の農業」、楽しんでいます。

荒地や森林を開墾し、農地にされた松ヶ岡の先祖や日々お世話になっている松ヶ岡の方々に感謝です。

『老いを忘れる』(安岡正篤 一日一言)

「真の人物は気概があると共に、どこかゆとりがあって、楽しむ所がなければならぬ。それで、初めて老いを忘れることが出来る。また実際にいつまでも老いないで暮らすことができる」。

「気概、ゆとり、楽しむ」。「老いを忘れる」御三家。「御三家」と一緒に、老いないで暮らしたいと思います。

2023-04-18

2023年度山形SC第1回、「入学者の集い」

4月は入学式の季節です。山形県下でも全ての小中高校や大学及び専門学校等で入学式が終わりました。放送大学では、入学式に相当するのが「入学者の集い」。

放送大学の入学は、1年に2回、4月と10月で「入学者の集い」も1年に2回実施します。

山形学習センター(山形SC)2023年度1学期の「入学者の集い」は、4月15日午前11時から実施。学習センターに11名とZoomで2名の参加がありました。

センターの対面での「入学者の集い」では、若い学生の方々も出席され、所長挨拶の後、ガイダンス、サークル紹介等々がありました。

「通信制」の放送大学、学生さんは、ほとんどが社会人。山形学習センターでは、10代から80代まで幅広い年齢層の方々です。

このように放送大学の学生さんは、山形大等の「通学制大学」の学生と比べると年齢や経歴等の多様性が高いのが特徴です。

「入学者の集い」の所長挨拶では、「1)学生生活を楽しむ、2)縁を大切にする、3)学びの習慣の必要性」の3つを紹介しました。

まず、「学生生活を楽しむ」では、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」との論語の箴言を紹介。

そして、放送大学歌「生きるとは学ぶこと、学ぶのは楽しみ」、「生きるとは知ること、知ることは喜び」の歌詞に触れ、積極的に「学びのサロン(ゼミ)」等に参加して自らの学びを楽しむことを勧めました。

そして、「2)縁を大切にする」では、聖徳太子の「結縁(けちえん)」を紹介し、縁の重要性に触れました。

最後の「3)学びの習慣の必要性」では、幕末の儒学者、佐藤一斎先生の著書、言志四録の「三学戒」の箴言を紹介。

「少(わか)くにして学べば、壮にしてなすあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず」。そして、学びの習慣の重要性について述べました。

少人数でのホノボノとした「入学者の集い」、新入学の皆さんから元気をもらえました。感謝です。

『教育の役割』(平澤 興 一日一言)

「教育とは火をつけることだ。教育とは火をつけて燃やすことだ。教えを受けるとは、燃やされることであり、火をつけられることです」。

「相手の心に火をつけることは、ただ一方的な命令やおしつけでできるものではなく、こちらも燃えて相手と一つになり、相手のかくれた可能性を見いだして、これを燃やすことである」。

『教育の役割』、「相手のかくれた可能性を見いだして、これを燃やすこと」、肝に銘じたい箴言です。

2023-04-16

鶴岡に『なごり雪』、「正やん」を思い出す

♪汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる♪ 季節はずれの雪が降ってる♪

♪東京で見る雪はこれが最後ねと♪ さみしそうに君がつぶやく♪

♪なごり雪も降る時を知り♪ ふざけすぎた季節のあとで♪

♪今春が来て君はきれいになった♪ 去年よりずっときれいになった♪

これは、今から約50年前に伊勢正三さん(正やん)が作詞・作曲したヒット曲、『なごり雪』。

4月10日、鶴岡に雪が降りました。『なごり雪』です。4月に雪が降ると何時もこの『なごり雪』を思い出します。

「正やん」は、大分県津久見市の出身。『なごり雪』の歌詞には、東京がでてくるが、モチーフは津久見駅とのこと。

ネット情報では、「2013年に日本気象協会が選定した「季節のことば36選」で、3月のことばの一つに「なごり雪」が選ばれた。これを知った伊勢さんは「ものすごくうれしかった」」と記されている。

そして、「実はこの曲を発表した当時、『なごり雪』という言葉は存在しなかった。勝手にこんな言葉を作られては日本語の乱れを助長する。『名残の雪』に変えたらどうだとまで言われた」とのこと。

「作り手としては<の>はどうしても入れたくなかった。曲はヒットしたがモヤモヤは残った。あれから40年近くたって気象協会の<季節のことば>に選ばれたと聞き、胸のつかえが下りた気分」と語る。

♪動き始めた汽車の窓に顔をつけて♪ 君は何か言おうとしている♪

♪君の口びるがさようならと動くことが♪ こわくて下をむいてた♪

♪時がゆけば幼い君も♪ 大人になると気づかないまま♪

♪今春が来て君はきれいになった♪ 去年よりずっときれいになった♪

「正やん」は、昭和26年生まれ、私の3歳年上。そして、私達の青春時代の思いで深いフォークソングを歌ったシンガーソングライター。昭和、懐かしくて、良い時代に思います。

『伊勢正三オフィシャルサイト』によると、『50周年記念コンサート』を全国で開催中とのこと。「正やん」、70歳を過ぎても人生を楽しんでいる。嬉しくなりました。「正やん」に感謝です。

『感激の生活』(安岡正篤 一日一言)

「吾々の一番悪いこと、不健康、早く老いることの原因は、肉体より精神にあります。精神に感激性のなくなることにあります」。

「物に感じなくなる、身辺の雑事、日常の俗務以外に感じなくなる、向上の大事に感激性を有(も)たなくなる、これが一番いけません」。

「無心無欲はそういう感激性の生活から来るもので、低俗な雑駁から解脱することに外(ほか)なりません」。

『感激の生活』、何歳になっても必要に思います。