1月28日新庄市市民プラザで、山形大坂井先生に「世界遺産ナスカの地上絵研究」の演題で講演して頂きました。60名収容の市民プラザホールに多くの参加者、嬉しい限り。本日は、それを少し紹介します。
山形学習センターでは、色々な公開講演会等を実施しています。その目的は、1)多くの方に多面的な学びの場を提供する、2)多くの方に放送大学や山形学習センターの特色等を知ってもらうことです。
今回の講演では、(1)日本調査団が、ナスカで過去20年間に実施してきた研究の振り返り、(2)地上絵の謎が、どこまで解明されたか、(3)今後の課題等が紹介されました。
解明された謎としては、ナスカの地上絵が誰により、何時頃作成されたか。どのような方法で作成され、何故、破壊されずに残ったか。何のために作成されたか等々です。
また、今後の課題としては、地上絵の破壊が進行しているので、その阻止が重要とのこと。
最後に20年間の研究を通じ、多くの学びがあったことを紹介。その一つは「縁」の重要性。
自分一人の力では、出来ることに限りがある。地上絵の研究が進展したのは、山形大がナスカに研究所を設置したことや、多くの国の研究者との共同研究、さらに若い学生諸君の協力等「縁」のお陰である。
講演前に先生と色々と打合せ。まずは、質問時間の有無と、質問時間をとる場合の時間の長さ。先生には、質問時間を10分取るので、3時20分終了でお願い。講演は、3時20分ぴったりに終了。驚き、凄い。
さらに誰かが質問すると、続いて質問が出るが、質問が出ない時もある。その時は、私が質問することを打合せる。しかし、質問は次々に出て、私の出る幕はなし。とても盛況な講演会、先生に感謝です。
私は、ナスカがあるペルーに3回出張。日本・ペルー大学学長会議に学長の代理で先生と出席。メインテーマは、SDGs。各大学のSDGsの取組を紹介し、今後の共同研究について討論。貴重なひと時でした。
写真は、ペルーの首都リマと2018年に開催された学長会議。
坂井先生の公開講演会は、2月4日(日)午後2時から3時30分まで、山形市「遊学館」でも開催。是非ご出席下さい。申込は、電話(023-646-8836)かメール(ymg-sc@ouj.ac.jp)でお願いします。
『世界人』(平澤 興 一日一言)
「世界的になるということは、何も大げさに変わったことをやるということではない」。
「誰よりも我慢ができる人。誰よりも知識を求めてやまない人。そして苦しい時にも、悠然と笑顔でいきられる人。それが私は立派な世界人だと思うのであります」。
『世界人』、学びです。