2023-11-30

居酒屋放浪記、至福のひと時:信州松本編

信州松本で「そばきり」居酒屋を訪問。まずは、イカとキュウリの塩もみで冷たいビールをキューッと一杯。そして、名物の馬刺しを地酒でグイッと一献。さらに「香ばしいかきあげそば」を焼酎のロックで食す。


本日は、一部再掲も含め「居酒屋放浪記」を少し記します。ここ数年は、小グラスでの生ビールとその後の一合の日本酒。最後の締め、焼酎のロック一杯。この三杯で終了。「放浪記」でなく「居酒屋探訪記」。

「私は、男は、いやもちろん女もそうだけれど、時々一人になる時を持つことは大切と思う。会社も友人も家族も、すべてのしがらみから離れ、一人でぼんやりする。何か考えても良いが、考えなくても良い」。

これ分かります。独りになってボヤッとする時間、必要に思います。

「男が一人になって何をするかといえば、それは酒を呑むのが一番ふさわしい。居酒屋の片隅で、何も考えず一人、盃を傾けぼんやりする。人嫌いで山に登るのとは違い、あくまで市井の、他人のうず巻く町の中にあって孤独を愉しむのである」。

盃を傾け一人ボンヤリ孤独を愉しむ。いいっすね。

「男が会社の帰りに一杯やるのは、会社の集団的時間の熱気をそのまま家庭へ持ち帰らないための、クールダウンであり、また次に家庭という集団へ入るための、束の間の自己解放なのだ」。

これは、太田和彦さんの『超・居酒屋入門』の一部抜粋。

全く同感です。しかし、鶴岡と山形の往復生活の今、「男が会社の帰りに一杯やる」は、ほぼ現実的でなく、「クールダウン」や「束の間の自己解放」は夢物語。

「居酒屋放浪記」に憧れていますが、それが実行できる機会はほとんどありませんでした。そんな中、先日、所用で信州松本を訪問。所用を終えホテルでチェックイン。

早速、フロントで「信州松本居酒屋マップ」を入手し、少しウキウキして「居酒屋放浪」のお店を探索。「そばきり」居酒屋でのひと時を楽しみました。

前述の太田さんは、『居酒屋放浪記 立志編・疾風編・望郷編』の著者でもあります。

『居酒屋放浪記』は、太田さんが全国の居酒屋を訪れ、美味しい郷土料理や地酒を楽しみ、その「ウンチク」を記した書。そこには、良い居酒屋の見つけ方が記されていました。

「居酒屋放浪」初心者の私、『居酒屋放浪記』を読み直し、次回「放浪」の準備をしたいと思います。見知らぬ土地でフラリと「居酒屋放浪」、いいですね。

『笑いと成長』(平澤 興 一日一言)

「ある人が申しました。どこまで笑って暮らせるかということで、その人の人間としての成長がわかると」。

「ある人は80のところでもう怒ってしまう、ある人は70のところでへこたれてしまう、ある人は95くらいのところまでは我慢できる等々です」。

「どこまで我慢できるか、どこまで心の平和を保つことができるかというような高さが、その度盛りが、人間の成長度を示す」。

「どこまで我慢できるか、どこまで心の平和を保つことができるか」、簡単なようでそうでもないと思います。『笑いと成長』、胆に銘じます。

2023-11-28

商船高専の先輩ご夫妻との楽しい夕食会

♪波の蒼さに 幼い夢に♪ いつも描いた練習船だ♪

♪若い命は コンパスまかせ♪ 伊達にゃ付けない 三つボタン♪

これは、50年以上前、私の青春時代、商船高専の時によく歌った「練習船」の歌。先日、商船高専の先輩ご夫妻が来鶴、10年ぶりの再会。商船高専時代の四方山話に話が咲きました。再掲も含め少し紹介します。

商船高専は、中学卒業後4年半の座学と1年間の航海実習。座学時代は、全寮制で朝の起床から夜の就寝まで規則正しい生活。卒業すると商船士官として巨大タンカーや貨物船を操船する航海士や機関士に従事。

そして、船長になる航海科とエンジンやタービンを動かす機関科の2学科から構成。

4年半の座学で学んだ一般科目や専門科目は、ほとんど記憶にありませんが、全寮制での規則正しい生活や貴重な出会いは、それ以降の私の日常生活や生き方に影響を与えているように感じます。

大島商船寮生活の特徴は、1)規則正しい日々の生活、2)上下関係に基づく生活、3)将来の商船士官として心身の鍛練の生活、この3つに思います。

写真は、学生時代にお世話になった練習船「大島丸」。

商船高専が全寮制である一つの理由は、商船士官として多くの多様な人と融和を保ち船内生活する訓練。船内生活は閉鎖社会で一端出港すると限られた人との共同生活。船内での融和を保ち職務に従事。重要です。

中卒後の4月初旬、入学し入寮すると直ぐに、同室の1年生世話役担当の2年生から、大島商船五大精神を教わり、それを3日で覚えることから寮生活が開始。

写真は、4年半お世話になった学生寮。

大島商船五大精神とは、一つ、大島魂(なにくそ負けるものか)。一つ、犠牲的精神(自分のことより他の人のことを考え行動)。一つ、大胆小心(行動は大胆に、かつ細心の注意を払う)。一つ、十分前の精神(心の準備)。一つ、五分前の精神(行動の準備)。

この五大精神、今でも忘れず、私の行動の規範になっている処もあります。「三つ子の魂百まで(?)」。

規則正しい生活の一つとして、寮内での生活は決められた時間に決められた行動をとるのが原則。

そして、行動の多くは、寮内放送の指示に基づいています。部屋は縦割り、3年生、2年生、1年生の混在。1室4~6名。3年生は、室長としてその部屋の責任者。

写真は、練習船航海実習での太平洋上カッターボートの帆走訓練。

寮生活の一日は、朝6時の寮内放送「総員起こし」で始まる。一分以内にベッドの寝具を整理し室長の3年生を起こす。その後、点検を受け、日課の寮内清掃と朝食、そして8時15分の「寮離れ(登校)」。

午前中の授業が終了すると寮で昼食、そして部屋の清掃後、12時45分「寮離れ」、午後の登校。午後4時30分に授業が終わると全学生必須の運動部の部活。身体を鍛えます。

6時に部活が終わると入浴。そして、夕食が終わると7時から「自習始め」、10時に「自習止め」。「自習」中は、各自の部屋で勉学に励む。午後10時30分に巡検があり、その前には清掃。11時に消灯。

写真は、遠洋航海でオーストラリアに向かう練習船での運動会。


寮での上下関係は明確で「1年生は奴隷、2年生は人間、3年生は天皇」と言われていました。しかし、実際は、そうでもなく、優秀な先輩や後輩及び同輩に恵まれた貴重で実り多い寮生活。

学生気質としては、学生は口数は少なく、誠実で肝が据わっている連中が多い。言い換えると何もないときには目立たず、何かあれば頼りになる連中。食事や入浴などあらゆる事は3年生、2年生、1年生の学年順。

写真は、遠洋航海で寄港したオーストラリアのブリースベンでの一葉。

卒業すると外国航路の商船士官に従事するため士官としての資質も鍛えられました。

商船士官の3Sは、機敏(スマートSmart)であり、着実(ステディSteady)。そして、スマートかつステディに行動するためには、命令者以外は静粛(サイレントSilent)を保つ。

スマートは、「スマートで目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」という船乗りに対する躾の最初に出てくる言葉。きびきびとして手際が良く、物事に柔軟で機敏に対応する。

ステディは、スマートに行動したことが素早いだけでなく着実で抜けがない。サイレントは、実行にあたり静粛を保つ。

そして「黙って任務を遂行し、失敗をしてもあれこれ言い訳をせずに黙って自分で責任を取る」。

このような士官としての生き方を有形無形に学んだ寮生活でした。良い時代の良い仲間との共同生活。多くの友人、先輩、後輩に感謝です。

50年前の 商船士官を夢見た青春、「全寮制」が走馬灯のように蘇りました。たまには「青春」を思い出すのも良いですね。

♪海の日本 その名を継いで♪ 勇む男の練習船だ♪

♪潮路果てない 七つの海を♪ しばし夢みる ゆりかごだ♪

『存在感のある人』(平澤 興 一日一言)

「君がおらぬと、周囲が困るような人になりなさい」。

『存在感のある人』、いいですね。

2023-11-26

「山形の酒造りと文化」、酒元の社長に感動!

面接授業「山形の酒造りと文化」、その2。現地体験の酒蔵巡りについて少し紹介します。

まず、【授業内容と目的】は、「アルコール飲料の製造方法や管理方法等の基礎知識について学んだ上で、山形県の日本酒造りの独自の取り組みについて勉強します」。

そして、「高いレベルの山形の日本酒の歴史や風土についても習得した上で、授業内容に直接関係するフィールドや酒造りの現場に入り見学し、自らの経験をもとに日本文化への理解を深めることが授業の目的です」。

今回は、鶴岡と酒田の酒元を訪問。前者は、酒蔵資料館があり、酒蔵や酒造りを多面的に学ぶことが可能。

一方、後者は、一般の人を酒蔵に入れることがなく、担当教員と社長さんのお付き合いから特別に酒蔵訪問が可能となりました。

酒田の酒元に到着すると約10名ずつ3班に分かれ酒造りの現場を紹介。杜氏の社長自ら案内していただき、酒造りにかける情熱の一端を学び感動しました。

社長が酒造りの要点を現場で説明され、酒造りの行程とその大変さを学びました。日本酒は、ゆっくりじっくり味わいながら楽しむ必要を痛感。


HPの記述を記します。「昨今の吟醸ブームに関係なく、究極の酒造りを目指してきました」。

「純米酒、純米吟醸酒の製造研究に力を入れ、商品ごとに特徴のある味や香りを持ち、消費者のニーズに合った酒をつくっています」。

「また、清酒の熟成について、社長自ら取り組み、熟成の方法の違いや、清酒のタイプ別、熟成年数別等、色々な熟成酒を研究しています」。

酒の成分分析などは必要計器により計測されますが、最後は杜氏さんがお酒を口に含み、判断されるそうです。人の五感、重要に思います。


学生さんの感想の一部を紹介します。

「今回のような体験型授業を増やしてほしい。山形の酒の特徴や取組が分かった。現場見学により理解が深まった」。

「見学付きの授業は凄く良い。この科目を来年度も開講して多くの学生が参加できるようにしてほしい。普段は聴けないことばかりで楽しかった」。

「本授業のように地域と結びついた授業を継続してほしい。地域に根付いた文化を実践と研究両面から紹介する授業を希望する。受講して現地見学したことが良かった」。

酒蔵等を案内していただいた社長初め社員の方々、担当教員の先生及び関係各位に感謝です。

『笑いと成長』(平澤 興 一日一言)

「ある人が申しました。どこまで笑って暮らせるかということで、その人の人間としての成長がわかると」。

「ある人は80のところでもう怒ってしまう、ある人は70のところでへこたれてしまう、ある人は95くらいのところまでは我慢できる等々です」。

「どこまで我慢できるか、どこまで心の平和を保つことができるかというような高さが、その度盛りが、人間の成長度を示す」。

「どこまで我慢できるか、どこまで心の平和を保つことができるか」、簡単なようでそうでもないと思います。『笑いと成長』、胆に銘じます。

2023-11-24

冬の木々の美しさ、「木の枝はなぜ美しい」

13年目の通勤になっている鶴岡から山形へ向かう月山道。低地は紅葉、標高700メートルの高地は冬枯れです。


冬枯れの広葉樹の枝をみると何時も商船高専ドイツ語の先生の随筆「木の枝はなぜ美しい」を思い出します。一部再掲も含め記します。

「今の私は日々のいとなみに追われ、疲れ、あえぎながら、多くは慌ただしく見て過ぎるだけの草木の姿に強く心をひかれる。ことに冬空に思い思いの線を描いている裸の枝々の美しさに」。

「なぜあの通りの枝ぶりになっているのか、ならなければならなかったのか?私はその答えを五年前の冬の夕方フッと発見した」。

「運命と環境と戦い、また随順することで木は内なる生命を伸ばしてゆく、そしてその仕方には個性がある」。

「ざくろにはざくろの枝振り、松には松、柳には柳の・・・だが、どの枝もみな、長い時をかけて少しずつ、少しずつ、一生懸命に伸びてきた生命が全身で描いた線なのだ」。

「一心に幸福を求めて伸びる木の生命の強いリズムを持ったメロデイの流れが、そのままそこに凝っているのだ」。

「だから私たちは、環境や運命と取り組んで自己を実現してゆこうとしている、私たち自身の生命の願いをそこに聞く思いがして、感動するのだ」。

「自分と同じ生きものが立派に生きてきている姿を見、共通の大きな一つの生命を生き生きと感じることは、私たちに生きることへの励ましと親愛の喜びを与えてくれる」。

「このささやかな発見は私を幸福にしていた。その事実がまた私を幸福にした」。

先生の「木の枝はなぜ美しい」、一部抜粋です。

先生は、志賀直哉先生に師事し、小説家を志された時もありました。志賀先生に「悪くない。出版社を紹介しよう」といわれた小説もあり。

先生は、「何時もスケッチブックを鞄に入れ、素晴らしい風景に出会うと、何はさておき、その風景をスケッチします」、と話されていました。小説や随筆だけでなく、多くの絵画も残されています。

商船高専1年生最後の授業で癌が心配だと話され、その後の精密検査で問題なしの結果をとても喜んで紹介。しかし、1年後に癌で亡くなられ、とても驚き残念でした。


先生の没後20年、約450頁の『重野英夫作品集:木の枝はなぜ美しい』が出版。それを再読。教育も含め多くの事柄に深い洞察と思慮の深さを感じました。驚愕。人としての深さと凄さ、「本当の人」は、自分を語らない、と思いました。

月山道のブナを含めた広葉樹、美しい木の枝が、今年も私に人生を語っています。今年の冬も先生の優しい笑顔を思い出しました。人との出会い、不思議に思います。先生に感謝です。

『一番尊いもの』(平澤 興 一日一言)

「私は人間に一番尊いのはなまの純粋さであり、濁りのない単純さであって人間にとって、これほど尊いものはなかろうかと思うのです。これはどの方面でも超一流の人にはあるようです」。

先生は、本当に純粋な方でした。

2023-11-22

敬愛塾研修会、『特集 幸福の条件』を学ぶ

「敬愛塾」は、約20年前、鶴岡市の現職の小中学校教員が、自己研修することを主たる目的に設立。3年前から教員以外にも門戸を開き今、10名程度で2ヶ月に一回、『月刊誌、致知』の記事を資料に研修。

11月の研修会では、『致知11月号、特集 幸福の条件』を資料に藤尾社長のリード文「特集 幸福の条件」等を学びました。少し紹介します。

まずはリード文、安岡正篤師の「真の活学は人間の相を変え、運命を変える」を紹介し、「真の人間学の学びは人を幸福に導く力がある」と述べる。

心に留めたい箴言です。

そして、『大学』の三綱領に触れる。「一つは明明徳―明徳を明らかにすること。二つは親民―民に親しむこと。三つは止至善―至善に止まる」。これは、人が幸福に生きる道を説いていると言う。

さらに八木重吉氏の詩を取り上げ「ひとすじの気持ちでひたむきに生きている時、人は幸福である」と指摘する。

最後に、『致知』に馴染みの深い先達の幸福についての言葉を紹介してリード文は終わる。

「幸せはどこからくるか。それは自分の心からくる。だからたとえ不幸に落ちても心さえ転換すれば、灯台の灯りのように、自分ばかりでなく、周囲をも明るくしてくれる。そのことを知ろう(坂村真民)」。

「幸福だけで、限りなく成長することは至難なことである。困難はその時にはありがたくはないが、これを活用し得る人にとっては将来の大きな幸福へのチャンスである。成長するためには、困難が喜びであると思うようになることである(平澤興)」。

味わい深く心に響く箴言。

「全力、他人への奉仕―この二つにのみ生きがいあり(森信三)」。

「災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を続けていく」。

「これから将来、よいことが起こるために、また自分という人間をさらに磨き成長させてくれるためにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に感謝すること」。

よいことが起これば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんなによい機会に恵まれていいのだろうか、自分にはもったいないことだと感謝する。これが素晴らしい人生を生きるための絶対の条件です(稲盛和夫)」。

「素晴らしい人生を生きるための絶対の条件」、身につけて日々の生活に活かしたい教えです。

研修会の最後は、出席者による意見交換、その一部を紹介します。

「幸福を何に感ずるかは、人それぞれに異なると思う。祖父母から「苦労しなさい、何時かは良いことがある」と教えられた。実際、そうであった。今は苦労をするとの言葉や状況が避けられているように思う。それでよいのだろうか」。

「人生100年時代の今、ボランティア活動等を通じて生きがいを感じるのは幸せに通じる」。「ピンチはチャンス、物事を前向きに捉えることは幸福感に繋がるのではないだろうか」。

「2ヶ月に一度の「研修会」に出席して、『致知』に学び、出席者との意見及び情報交換に学ぶ。この刺激と学びのひと時は、幸せを感じる時である」。

2ヶ月に一度の「研修会」、刺激と学びを感じ楽しいひと時です。出席者の皆さんに感謝です。

『晩年』(安岡正篤 一日一言)

「冬になれば、「木落ち水尽き千崖(せんがい)枯れて、迥然(けいぜん)眞吾(しんご)が現れる」ように、人間も年寄るに随って、容色は衰え、矯飾は廃れて、その人の真実我が掩(おお)うところなく現れてくる」。

「『菜根譚』にも「人を看るには只後半截(こうはんせつ)を看よ」という古語を、引いているが、誠に人の晩年は一生の総決算期で、その人の真価の定まる時である」。

これからの晩年、活き活きと楽しく生きたいと思います。

2023-11-20

山形交響楽団定期演奏会と「無心」

 昨日は、第313回山形交響楽定期演奏会を鑑賞。山響演奏会と「無心」について少し記します。

雑念を取り除き「無心」なって心を休め落ち着かせる。これ簡単なようで、そうでもありません。20年以上前に鶴岡市玉川寺で2泊3日の参座会に参加。座禅を組んで「無心」に挑戦。雑念がすぐに湧きます。

10年以上前から始めた中村天風先生の天風会。月に一度の例会では、まず「無心」になる安定打坐(あんじょうだざ)。20分程度坐(すわ)りますが、雑念が湧き、無心になるのは難しい。

一方、山響演奏会では、雑念が湧かずに無心に演奏に集中。そして、迫力ある演奏に感動。

今回の演奏会、指揮は山響首席客員指揮者、鈴木秀美氏。バイオリンは佐藤俊介氏。ともにヨーロッパでご活躍。

曲目は、ベートーヴェン:バイオリン協奏曲、ハイドン:交響曲83番「めんどり」、ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲の三部作。

今回もジックリ聴かせていただきました。鈴木さん、佐藤さん、山響メンバーの皆さんに感謝です。

心を休め、穏やかになる。「無心」になれること重要に思います。

『夢と情熱』(平澤 興:一日一言)

「残念ながら私は、生涯を通じて自信というものはついに持つことのできなかった人間であります。しかし夢をみながら、それにひたむきな情熱を注いで進むということはできました」。

「それが今日までの私の生涯です。もっとも自信を持てばそれに越したことはないかもしれませんが、しかし自信はなくとも燃える情熱と実行さえあれば必ず事は成るのであります」。

「自信はなくとも燃える情熱と実行さえあれば必ず事は成る」、心に留めたい教えです。

2023-11-18

秋晴れの週休:テニス、ボディビル、冬支度

一昨日は、最高気温17度の秋晴れ。今年最後の暖かい快晴かと思います。放送大学学習センターは、月曜日が定休日で、それ以外に1日の週休日。16日は、週休日。その1日を少し記します。

翌日が週休日だと、週休日前日夕方の高速バスでの帰宅は嬉しくなります。週休日の16日、まずは朝の読書から1日が始まる。そして、ブログの更新。その後、「忠犬クニオ」と1時間の散歩

この日は、私にとり「体育の日」。朝10時から12時30分までテニススクールでの「特訓」。実質は90分、休みなしの練習。汗だくでクタクタの90分ですが、満足度100%。とても気持ちが良いです。

コーチから「テニスは、年をとっても出来るし、楽しいのが一番」とのお話し。私もそう思います。テニス後は、お風呂に入り一息ついて昼食も摂らずにボディビルジムへ直行。約1時間トレーニング。

ジムの師匠に「腹回りの「薄い脂肪」を取りたいのですが、よいトレーニングはありますか」と図々しく質問。

心優しい師匠は、「あります、あります」とトレーニングメニューを変更。楽しみです。

ベンチプレス、40キロ10回を3反復+50キロ5回を3反復実施。しかし、40キロのバーベルを胸に付けて上げると10回3反復は無理。師匠から「バーベルを30キロにして胸に付けて上げましょう」と指導。

「重たいバーベルを中途半端に持ち上げるより、完全に胸までバーベルを付けて持ち上げる練習が、筋肉の可動範囲が増加し、筋力アップには良い」との助言。納得。私のボディビルも1年2ヶ月、進化あり。

ボディビルから帰り、遅い昼食を摂り、「趣味の農業」。ブルーベリーの冬支度。ブルーベリーを縄で巻いて、積雪でも枝が折れないような冬支度。我が家のブルーベリーは30本あり、少し大変。半分の15本、完了。


さらに今年度最後の収穫、落花生。取れました。これから乾燥です。

週に二度の週休日。16日は「体育の日」と「趣味の農業」でアッと言う間に夕陽を迎えました。楽しい一日。第二の人生を楽しんでいます。人生を楽しむこと、重要に思います。

『最高の生き方』(平澤 興 一日一言)

「今が楽しい。今がありがたい。今が喜びである。それが習慣となり、天性となるような生き方こそ最高です」。

『最高の生き方』、いいですね。 

2023-11-16

「山形の酒造りと文化」の講義に感動!

昨年、客員教員の先生に現地研修も含んだ「酒造りと文化」を学ぶ面接授業を依頼。その授業、「山形の酒造りと文化」が、11月11日(土)、12日(日)に庄内で開講され出席。2回に分けて少し紹介します。

この授業は30名が定員でしたが約2倍の60名弱が受講希望。受講生の2/3は、県外出身者。東北はもとより関東、中部、関西。そして、我が故郷、島根からも出席。驚きました。

まず、【授業内容と目的】は、「アルコール飲料の製造方法や管理方法等の基礎知識について学んだ上で、山形県の日本酒造りの独自の取り組みについて勉強します」。

そして、「高いレベルの山形の日本酒の歴史や風土についても習得した上で、授業内容に直接関係するフィールドや酒造りの現場に入り見学し、自らの経験をもとに日本文化への理解を深めることが授業の目的です」。

1日目は、山形大農学部での座学。山形県酒造組合特別顧問で山形大客員教授の先生から、「1.日本酒の造り方―原料米から発酵まで」と「2.山形酒の特質」について教わる。

前者の中の「酒造好適米とは」では、「1.粒が大きい、2.中心部に澱粉の隙間によって出来る濁った構造を持つ、3.タンパク質含量が少ない」等を学ぶ。

「山形県が目指す酒造り」は、「1.山形県オリジナルの酒造好適米によるブランド化、2.酒米の個性を生かす酒造り」。このため、「1.原料処理から製品出荷までの管理、2.生産者から小売店まで様々な業種と情報交換」を実施とのこと。

なるほどなあ、と感心しました。

「酒を愛している皆さん分かりますか?」と、酒の燗と温度の関係を教授。飛び切り燗(約55度)、熱燗(約50度)、上燗(約45度)、ぬる燗(約40度)、人肌燗(約37度)、日向燗(約33度)、冷や(常温)、涼冷え(約15度)、花冷え(約10度)、雪冷え(約5度)。

酒を愛している私、こんなに分かれて呼ばれているのを知りませんでした。「学び」です。

「2.山形酒の特質」では、「技術開発」、「GI山形」、「人材育成」、「山形県技術者研修」、「全国新酒鑑評会」、「山形讃香」、「県産酒の海外戦力とIWC」の7項目について紹介。

これらは、講師が長年酒造りを研究されていた山形県工業技術センターでの成果等で、大変熱く語っていただきました。

さらに、「これまで行動したこと」として、1.山形酒の認知のため「山形酒の将来の立ち位置・日本酒を変える」、2.鑑評会・品評会の利用、3.全国の流通・小売りの方々とのネットワーク、4.志を同じにする社長・技師達とのネットワークを含め10項目を紹介。

酒造りとその普及にかける熱意と行動力に感服です。

また、「人材育成」では、「山形県研醸会」を創設し、人材育成に取り組む。そして、「研醸会会員に期待すること」として6項目をあげる。

「1.大志を抱き、大海を見て欲しい、2.県産酒の国内での生き残り方・シェア向上策を常に考えて欲しい、3.日本酒の世界への普及方法の検討と努力の継続に取り組んで欲しい」。

「4.チームワークの重要性を分かって欲しい、5.自分の役目は必ずあり、自覚して取り組んで欲しい、6.田舎の優秀な代表者や優秀な技師では駄目で、日本・世界に通用する田舎の輝く代表者や技師になれ」。

講義は、「I have a DREAM. 目指せ Chablis」のスライドで終わる。

とても熱い講義に感動のひと時。講師とは初めてお会いしましたが、大変良い縁をもらいました。出会い重要に思います、感謝です。

『縁尋機妙 多逢聖因 』(安岡正篤 一日一言)

「良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠に妙(たえ)なるものがある。いい人に交わっていると良い結果に恵まれる」。

「人間はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物に会うことを考えなければならない」。

「縁」、重要に思います。