8月下旬、今年度第2回、『市民講座:シリーズ人間学を学ぶ』を開催しました。少し紹介します。
講演者は、(株)MSI 金子昌弘社長。演題は、「企業は人なり 人の差が企業の差 人間力を高めよう」。
『山形新聞』では、金曜日に企業の社長さんのインタビュー記事が掲載されます。私は、毎週その記事を楽しみに一読。金子さんの記事を読んで「人間力」を重要視されていることに関心を持ちました。
そして、社長さんに面会。多面的な情報及び意見を交換し、講演を依頼して快諾。
金子さんが最も影響を受けた人物とその教え。まずは、京セラ創業者の稲盛和夫さん、『動機善なりや 私心なかりしか』など多数の教えを受けたとのこと。
また、イエローハット創業者で掃除哲学提唱・実践者鍵山秀三郎さんからは、『凡事徹底:当たり前のことを人には真似できないほど一所懸命にやる』。社員の皆さんも「山形掃除に学ぶ会」で精力的に活動。
さらに、経営コンサルタントの一倉定さんから『会社は社長の器以上に大きくならない』。
そして、座右の銘は、「率先垂範」、「凡事徹底」。
「率先垂範」、「凡事徹底」、学びました。実践したいと思います。
下述は【講演概要】。
「弊社は山形市に本社を置き、県内はもとより東北・全国で事業活動をしている IT 会社です。企業のコーポレートメッセージは、“人とシステムと未来を創る MSI”と定め、人間性・人間力にフォーカスして経営をしております」。
「IT 会社というと、ディジタルな考え方を重視し、論理的・合理性を追求し、自由な風土の中で個を大切にしている会社が多い中、弊社はアナログな考え方を重視し、“皆で事を成す”をモットーに、全体主義・連帯感・協調性を追求している会社です」。
「「日本一変わっている IT 会社」の実施している研修や人間性・人間力を高めるために行っていることをお話させていただきます」。
金子さんは、40歳でMSIを設立。そして、それを発展されるには、多大なるご苦労があったことと推察します。
「日本一変わっている IT 会社」のMSI、下請けは一切なく、全て元請け。MSI、今後、益々進化し、発展すると感じます。
MSIは、「お客様に満足していただき、社員が豊かで幸せな生活を送れる会社を作り、地域社会に必要とされる会社になる。目指すは、「小さくともキラリと光る」山形のソリューションカンパニー」とのこと。
「社是」は、謙虚・誠実・一所懸命。
MSIが求める人材は、社員の人間力・人間性を追求し続ける当社社風に心から共感し「あたりまえのことをアタリマエに」共に実践していこうという覚悟を持った人。
「あ:明るく元気な挨拶と返事ができる人」。「た:謙虚+誠実+素直+穏やかな心と感謝心=平らな気持ちを意識し続ける人」。「り:自分なりの理想・ビジョン・信念を持った人」。「ま:前向きで積極的でチャレンジ精神豊かな人」。「え:笑顔絶やさぬ人」。
「アタリマエ」、人間力の必須項目が全て含まれていると感じます。
今回の講演では、MSIの「企業理念」、「経営理念」、「社是」、「MSIが求める人材」等に関して多面的に学び、改めて人間性や人間力の重要性を再認識しました。
さらに率先垂範されて社員の皆さんが喜んで働ける環境や社風を作る金子さんの凄さを感じます。
市民講座に参加された方々も、貴重なひと時と講演を多面的に学ばれ、今回の講演は、『人間学講座』の趣旨である「参加者が自らの人生を考える一助」になったことと思います。
「企業は人なり、人の差が企業の差、人間力を高めよう」。人間力、学びました。講演中、姿勢が良く、常に笑顔を絶やさない金子さん。爽やかな出会い、縁に感謝です。
『成功は苦辛(くしん)の日に』(安岡正篤 一日一言)
「先賢が教えてくれている──愚はよく他の欠点を挙げるが、自己の欠点を知らない。話はうまいが、行いはつまらぬ」。
「若い時はうかうかして過ぎ、壮時(そうじ)にはせかせか動き廻り、老年には愚痴ばかりになり易い」。
「正に、敗事は多く得意の時に因(よ)り成功はつねに苦辛の日に在る。やはり平生能(よ)く道を聞くことだ」。
『成功は苦辛の日に』、肝に銘じたいと思います。