2020-07-28

山桜庵

「ゆうがく75号」でお知らせしましたように、「山形SC所長の山桜庵」のブログを立ち上げました。ブログの主な読者は、山形学習センター(Study Center: SC)の学生の皆さんです。

そして、ブログでは、1)放送大学及び山形SCの動きや企画等を発信しての情報共有、2)私の周辺の出来事や私が考えていることの紹介、3)私が生き方や考え方を学んでいます東洋思想の泰斗、安岡正篤先生及び、京都大学16代総長で医学者、平澤興先生の箴言等も紹介したいと思います。そして、1週間に2~3回程度、色々とツブヤキたいと思います。気軽にお付き合いください。

ブログの名前「山桜」は、本居宣長の歌「敷島の大和心を人問はば 朝日ににほふ山桜花」からの借用です。「山桜庵」は、「山桜」が見える山間(やまあい)の「庵(いおり)」で、自然を愛(め)でながら色々なことを観察し、また書籍等を読んで感じた事をツブヤク「主が棲む庵」のイメージです。


今年度から、山形SCでは4名の新たな客員教員の先生と事務長を迎えました。組織の発展と充実には、時代が変わっても変化させない処と、移り行く環境に適応して変化する「不易流行」が重要に思います。山形SC、メリハリをつけながら、学生の皆さんや教職員の方々からお知恵を頂き、新しい企画等にも挑戦したいと思います。よろしくお願いします。

ご存じのようにコロナ禍により第1学期は、山形SCでの面接授業や単位認定試験の中止で、これまで当センターで学生の皆さんにお会いできた方は、とても少数でした。放送大学では、老若男女の学生の皆さんが学ばれ、私は、このような皆さんから多面的に学べるのをとても楽しみにしています。

先日も、山形SC「ゆうがくの会」と「同窓会」の合同役員会が山形SCで開催され、新任所長の挨拶をしました。その中で、私も第2学期から放送大学の学生になり「ゆうがくの会」と「同窓会」に入会する旨を紹介し、「新入生ですから仲良くして下さい」とお願いしました。諸先輩の皆さんが笑っておられましたので、「仲良く」してくださると安心しています。

「同窓会」役員の方に学びの動機をお聞きしたら「これから長寿時代を迎え、「生活と福祉」は必要と考えて、放送大学に入学し、このコースを受講した」とのことでした。私の放送大学での学びの動機の一つは、「人間と文化」に関することを学ぶことと、外国の方が聞きたい講義を探索することです。

今、山形に8000人以上いる外国の方が、是非、放送大学の学生となり山形SCで学んで頂くために、外国の方へのウリを発見したいと思っています。そして、外国の方々との交流の場を創設したいと思います。私は、前職では、国際交流も担当して、これまで約30カ国を訪問し、10ヶ国の研究者と共同研究をしました。色々な国を訪問することで、文化や習慣及び国民の気質も学ぶことができ、それはとても貴重で楽しい経験でした。

これからのグローバル時代や国際化時代を多面的に理解し、多国籍の方々と協働するためにも、山形SCで外国の学生と日本の学生の皆さんが一緒に学べることは、素晴らしいことに思います。

「ゆうがく75号」に記しましたが、今後3年間で以下の3つを行動計画(アクションプラン:AP)として、実行したいと思います。このAPは、放送大学の来生学長が策定された、放送大学10のAPの中で(7)学生参加と学びの共同体の実質化、(8)SCの機能強化、(9)国際化の促進と関連しています。

1.地域の文化や高等教育の中心として、多彩な皆さんが集う「結縁のセンター」。このため、山形県内の色々な機関を訪問し、放送大学を紹介して学生数の増加に努める予定です。
2.日本と外国の方がともに学び交流する「多文化交流のセンター」。前述のような外国の方々と日本の学生の皆さんの交流の場を創設したいと思います。
3.二度ない人生を如何に生きるかを学ぶ「人間学の学びのセンター」:人間学の学びの場を創設する予定です。

『縁尋機妙(えんじんきみょう)多逢聖因(たほうしょういん)』(安岡正篤:一日 一言)

「良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠に妙(たえ)なるものがある。いい人に交わっていると良い結果に恵まれる。人間はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物に会うことを考えなければならない」。 「縁」、重要に思います。みなさんとの「縁尋機妙 多逢聖因」、大切にしたいと思います。