2021-08-30

早朝の『焼酎一杯、焼酎一杯、グイー』

「♩旅のつばくろ(燕)♬ 淋しかないか♪ おれもさみしい♫ サーカス暮らし♩ とんぼがえりで♪ 今年もくれて♬ 知らぬ他国の♪ 花を見た」、これは美空ひばりさんの『サーカスの唄』。昭和8年(1933年)。本日は、つばくろの続編を少し紹介します。

ツバメが我が家に来ると車庫は、ツバメの住処になり我が家の車は庭に駐車です。今春、我が家にやってきたツバメ、今年は、二番(つがい)が営巣。例年、一番で、今年は異例です。

そして、可愛い雛が孵化し、無事に巣立ちました。さて、これで車庫が使えると思ったら、2回目の営巣が始まり、夏に雛が巣立ちました。これも異例。我が家、余程、住みよいのかと思いました。

今年は、これでやっとツバメともお別れだと思ったら、初秋の今、我が家の車庫に時々やって来ては、私を見つめて賑やかに鳴いています。

早く南に帰って欲しいのですが、帰りません。南に帰るには何が要因なのか興味を持ちました。

そのツバメ達、私が早朝、「趣味の農業」で汗をかいていると電線に止まり賑やかに鳴いています。

耳を澄ましてよく聞くと、それは「ショウチュウイッパイ、ショウチュウイッパイ、グイー」と聞こえます。

この鳴き声をコンピューターで漢字変換すると『焼酎一杯、焼酎一杯、グイー』。

焼酎を愛する私の心を見透かして鳴き、私を誘惑。憎いツバメ。

しかし、ツバメの誘いに乗って毎日、「焼酎一杯、焼酎一杯、グイー」はやりません。私の「焼酎一杯、グイー」は、週2回。放送大学学習センターが休みの月曜日と「花の金曜日」。

本日は、「焼酎一杯、グイー」の月曜日。夕方の「グイー」が楽しみです。

「焼酎一杯、グイー」を聞きながらの早朝農業。爽やかで気持ちが良いです。清々しい朝、貴重で楽しい一時。毎朝、「焼酎一杯、グイー」と、誘ってくれる「心優しい」ツバメ達、「良い友人」。

日本各地では、「燕が巣を作るとその家は繁盛する」と言われているとか。今年は、前述したように二番が営巣し子育て。さらにその後、2回目の繁殖。「我が家が繁盛する」のが楽しみです。ツバメに感謝。

『姿』(安岡正篤 一日一言)

「宮本武蔵が尾張藩の槍術指南役・田邊長常を訪うたことがある。たまたま玄関に出た長常は、武蔵を見て、これはみごと!と嘆じ、しばし凝然(ぎょうぜん)とみつめていたという(八代城山夜話)」。

「もっともな、実に好い話である。戦前は時に、うむ!出来ておるなと思わせられる人物に会うことがあった。その後、年を逐うて、そういう人物の風姿に接することが少なくなった」。

「この頃人間の姿態の頽廃(たいはい)は実にひどい。脊柱が曲がって、顎を出し、腰がふらふらで、脚がひょろついている若者が多い」。

「蹴飛ばしたら二片か三片に頽(くず)れてしまいそうだ。整形外科の専門医の話では、若い者にこの頃ぎっくり腰が多い。姿勢が悪いからだという」。

「日本の政治も経済も教育も凡(すべ)て姿勢が正しくない。従って、とかくふらついている。まず姿勢を正したいものだ」。

我が家のツバメ、姿が良いです。特に、スイスイと滑空中のツバメは美しい。格好が良いです。電線に止まっているツバメも格好良い姿。『姿』、重要に思います。

2021-08-28

商船士官を夢見た青春、「全寮制」

一年に四季があるように、人生にも四季があるように思います。

古代中国の陰陽五行思想では、「春」には「青」が当てられ、「夏」を「朱」、「秋」を「白」、「冬」を「玄(黒)」に当て、それぞれが「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」とのこと。私の今は、「玄冬」。

「玄冬」の私が、時々ふっと10代の頃の「青春」時代を思い出すことがあります。時々、昔を思い出すことは、多くの人が経験することでしょう。

「・・・海を命の健男児」。これは、多感な10代を過ごした大島商船高専、校歌の最後の歌詞。

今から50年前、日本は海運国で、日本の海運業は世界一。島根の山間、田舎で育った中学生が「外国航路の商船士官」を夢見て山口県の瀬戸内海に浮かぶ大島で過ごした4年半。私の青春の一コマでした。

ブログを始めるまでは、自分のアルバムを見ることに縁のない生活。しかし、ブログを始めてから、時々、昔のアルバムを開いています。

その中の写真が、私を10代の青春時代に連れ戻します。本日は中学卒業後5年半の商船高専時代の4年半を過ごした寮生活、学生全員が寮生活をする「全寮制」、その生活の思い出を少し紹介します。

大島商船寮生活の特徴は、1)規則正しい日々の生活、2)上下関係に基づく生活、3)将来の商船士官として心身の鍛練の生活、この3つに思います。

大島商船高専は、1897年(明治30年)に設立された大島会員学校に端を発し、今年で設立124周年。写真は、学生時代にお世話になった練習船「大島丸」

商船高専が全寮制である一つの理由は、商船士官として多くの多様な人と融和を保ち生活する訓練。船内生活は閉鎖社会で一端出港すると限られた人との共同生活。船内での融和を保ち職務に従事するのは、陸上勤務との相違。

中卒後の4月初旬、入学し入寮すると直ぐに、同室の1年生世話役担当の2年生から、大島商船五大精神を教わり、それを1日で覚えることから寮生活が開始。

大島商船五大精神とは、一つ、大島魂(なにくそ負けるものか)。一つ、犠牲的精神(上級生を立てる)。一つ、大胆小心(行動は大胆に、かつ細心の注意を払う)。一つ、十分前の精神(心の準備)。一つ、五分前の精神(行動の準備)。

この五大精神、今でも忘れず、私の行動の規範になっている処もあります。「三つ子の魂百まで(?)」。

規則正しい生活の一つとして、寮内での生活は決められた時間に決められた行動をとるのが原則。

そして、行動の多くは、寮内放送の指示に基づいています。部屋は縦割り、3年生、2年生、1年生の混在で、1室4~6名。3年生は、室長としてその部屋の責任者。

寮生活の一日は、朝6時の寮内放送「総員起こし」で開始。一分以内にベッドの寝具を整理し室長の3年生を起こす。その後、点検を受け、作業日課の寮内清掃と朝食、そして8時15分の「寮離れ(登校)」。

午前中の授業が終了すると寮で昼食、そして部屋の清掃後、12時45分「寮離れ」、午後の登校。午後4時30分に授業が終わると全学生必須の運動部の部活。身体を鍛えます。

6時に部活が終わると入浴。そして、夕食が終わると7時から「自習始め」、10時に「自習止め」。「自習」中は、各自の部屋で勉学に励む。午後10時30分に巡検があり、その前には清掃。11時に消灯。

上下関係は明確で「1年生は奴隷、2年生は人間、3年生は天皇」と言われていました。しかし、実際は、そうでもなく、優秀な先輩や後輩及び同輩に恵まれた貴重で実り多い寮生活。

大学に進学する学生はほとんどなく、4年半の座学が修了すると、東京の晴海港で航海訓練所の練習船に乗り、遠洋航海も含め1年間の航海実習。そして卒業と同時に外国航路の商船士官として商船に乗船。

学生気質としては、一般的に多くの学生は、口数は少なく、誠実で肝が据わっている連中が多い。言い換えると何もないときには目立たず、何かあれば頼りになる連中。

食堂での食事や入浴などあらゆる事は3年生、2年生、1年生の学年順。

写真は、遠洋航海で寄港したオーストラリアのブリースベンでの一葉。

卒業すると外国航路の商船士官に従事するため士官としての資質も鍛えられました。

商船士官の3Sは、機敏(スマートSmart)であり、着実(ステディSteady)。そして、スマートかつステディに行動するためには、命令者以外は静粛(サイレントSilent)を保つ。

スマートは、「スマートで目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」という船乗りに対する躾の最初に出てくる言葉。きびきびとして手際が良く、物事に柔軟で機敏に対応する。

ステディは、スマートに行動したことが素早いだけでなく着実で抜けがない。サイレントは、実行にあたり静粛を保つ。

そして「黙って任務を遂行し、失敗をしてもあれこれ言い訳をせずに黙って自分で責任を取る」。

このような士官としての生き方を有形無形に学んだ寮生活でした。良い時代の良い仲間との共同生活。多くの友人、先輩、後輩に感謝です。50年前の 商船士官を夢見た青春、「全寮制」が走馬灯のように蘇りました。たまには「青春」を思い出すのも良いですね。

『時務』(安岡正篤 一日一言)

「事務のほうは基礎さえあれば、多分に機械的に済むことであるが、時務のほうは、時という文字が示す通り、その時・その場・その問題に対して、その人間がいかに為すべきかという活きた問題である」。

「それゆえ、どうしてもその根本にその人の教養・信念、識見、器量というものが大切になってくる。教養や識見がなければ真実は見抜けない。それには多くの学問を学ばなければならない」。

『時務』、なるほどと思います。学生時代には、商船士官の卵として『時務』に関する教育も受けました。重要に思います。

2021-08-26

「サロン」、『ゾウムシとツバキの共進化』

日々通勤の月山道、ススキが穂を出し秋風が吹き始めています。季節の移り変わり早いです。まもなくブナなどの広葉樹の紅葉が開始。コメどころ庄内平野の稲穂も色づき、もうすぐ秋です。


私担当「学びのサロン」、『ジミな昆虫の生き方を通じ、研究の面白さを学ぶ』第4回を8月22日開催。

これまで「サロン」は土日以外の日に開催。8月と9月は土日に開催し、土日に出席出来る方の参加が可能となりました。新たに1名が参加。

今回から『博士の愛したジミな昆虫』の第2章、『共進化が生んだ「オンリー・ユー」』。その1「ゾウムシの「槍」とツバキの「盾」の共進化」を学びました。少し紹介します。

まず、担当者が、スライドで要点を説明。その後、質疑応答や感想の紹介。分かり易く良くまとまった発表でした。

カブトムシなど甲虫の仲間にゾウのような長い「ハナ」を持った「ゾウムシ」がいます。この長い「ハナ」は、口吻と呼ばれる口です。

「この長い口吻は何のためにあるのか?」。 この長い口吻は、樹木等の種子に産卵するためです。果実等に口吻で穴をあけ、産卵管を挿入し種子に産卵。

「何故、ゾウムシの口吻は長くなったのか?」。ゾウムシの口吻の長さには変異がある。口吻が短く種子に産卵できないゾウムシは、子孫を残せず自然選択される。さらに遺伝的には口吻の長い親の子は口吻が長い。

このように変異・自然選択・遺伝で進化が起こり、口吻が長くなる。

ツバキは、ゾウムシの長い口吻で果皮に穴をあけられ、一方的にゾウムシ幼虫が種子を摂食し、ツバキはやられっぱなしか?

「ツバキの果皮の厚さも進化する」。果皮が厚いツバキは、ゾウムシの攻撃を避け、種子への産卵回避が可能。このようにツバキの果皮が厚くなる「防衛」が進化する。図2-5は、一般的な大きさのヤブツバキの果実(左)と「果皮の厚さが進化した」リンゴツバキの果実(右)

ゾウムシとツバキの関係はレース(競走)のようで、相手の武器(口吻)や防衛(果皮)を上回るツバキとゾウムシだけが子孫を残す。これを共進化と呼ぶ。また、武器や防衛といった敵対的な形質の間で進化のレース(競走)が起こるのを「軍拡競走」という。

「「軍拡競走」に終わりはあるのか?」。体の構造から「ゾウムシ側の進化に限界がある」。ゾウムシの体長は10mm位で、産卵管の長さは20mm位が限界。ツバキの果皮が20mm以上だと産卵は難しい。

ツバキゾウムシとヤブツバキの共進化と軍拡競走、興味深く学びました。

参加者の質問や感想の一部を紹介します。

「ツバキゾウムシは、害虫として扱われていないが何故だろう」。「ゾウムシは、我々の身近にいるのだろうか」。「ツバキゾウムシは、性的二型の例として記してあるが、チョウチンアンコウは性的二型の典型」。

「本州と九州及び南西諸島でのツバキゾウムシの話は紹介してあるが、北海道のツバキゾウムシには、触れられていない。北海道では生息していないのか。もし、そうだとしたら理由は何か」。

多くの良い質問があり、次回までの私の宿題となりました。色々と勉強になった「サロン」。参加者の皆さんに感謝です。

『みのり』(平澤 興 一日一言)

「みのりの秋は色々のことを思わせる。芽が出、花が咲き、それがみのるまでには厳しい道があるが、「蒔かぬ種は生えぬ」で、種なくしては芽も出ず、みのることもない」。

「これは人生でも同じことで、人生ではまず、目的に向かって努力という種を蒔くことだ。この努力という種を蒔きさえすれば、きっとよい実がみのり、よい収穫がある」。

「目先だけの雑然たる現実を見ると、時にそうでないように思われることもあるが、長い目で見れば、やはり世界はそうなっているのである」。

『みのり』、「この努力という種を蒔きさえすれば、きっとよい実がみのり、よい収穫がある」。そう思います。「努力」、重要です。

2021-08-24

「放送大学紹介の旅」、8月中旬庄内北部編

放送大学は今、2021年度2学期(10月入学)学生募集中です。出願期間は、6月10日から9月14日まで。6、7、8月は、「放送大学紹介の旅」。県内の関係機関を訪問しています。

8月中旬は、庄内地域北部を訪問。ある市の教育長さんと町長さんを訪問し、放送大学を紹介。紹介後、四方山話。多面的な情報及び意見交換。楽しく実りあるひと時でした。

まずは、午前中に教育長さんを訪問。訪問の3つの趣旨を説明。

「一つは、教育長さんに簡潔に放送大学を紹介。二つ目は、市内の小中学校を訪問して校長先生に放送大学を紹介し、教育現場の情報交換の許可。三つめは、小中学校の校長会で放送大学紹介の機会のお願い」。

そして、持参した8つの資料を参考に教員の皆さんが興味を持てる要点を説明。

二つ目と三つ目のお願いを快くお引き受けいただき、10月頃の校長会で紹介可能なようでした。このような依頼は、教育長さんから校長会へトップダウンされるとスムーズに進むことを学びました。

2020年度から「プログラミング教育」が、全小学校でスタート。しかし、現場の教員は多忙で新たな事への迅速な対応は簡単でないとのこと。色々と学んだ教育長さんとの情報及び意見交換。

午後の町長さん面会まで少し時間があり「玉簾(すだれ)の滝」を訪問。神が宿るような厳かな森の奥に「玉簾」がありました。厳かな森林を歩くのは久しぶりで心が清められました。森林いいです。


そして、町長さんを訪問。一週間後に新たな役場に移転の忙しい時期でしたが、快く面会していただきました。

まずは、訪問の趣旨を説明。「一つは、町長さんに簡潔に放送大学を紹介。二つ目は、優秀な高卒の職員の方が放送大学で大卒の資格を取得し、待遇が改善されたら嬉しい旨の説明」。

そして、持参したつの資料を参考に放送大学のウリを紹介。「早速、職員に回覧して紹介しましょう」とのこと。嬉しい対応でした。

町長さんは、4期13年目とのこと。「町民の方々には色々な考え方の人がいて、町長室のドアは何時も開け放し、町民は長靴やサンダルで訪問」とのこと。笑みを絶やさず楽しい会話のキャッチボールでした。

良い縁と出会い。面会した教育長さんや町長さんに感謝です。

『教育という仕事』(平澤 興 一日一言)

「教育という仕事はあまり急いではなりません。割り切ってもできません。色々な困難がありますが、そこでへこたれず、あくまでも我が道を求めて進むことです」。

「逞しささえあれば、ぶつかって頭を打つこと、それ自体が進歩につながると思います」。

『教育という仕事』、「あまり急いではなりません。割り切ってもできません」なるほどと思います。『教育という仕事』、国の礎を作る仕事です。

2021-08-22

『博士の愛したジミな昆虫』、重版決定

専門書は、2000部売れると出版社は喜ぶと聞いたことがあります。岩波ジュニア新書は、初版は7000部印刷。2020年4月に出版された『博士の愛したジミな昆虫』(『ジミ』)、初版7000部が売れ、重版、第2刷が決定したとのメールが届きました。出版の経緯を思うと嬉しい限りです。

2017年10月に『農学が世界を救う』が、岩波ジュニア新書から出版されました。これは1年で初版7000部が売れ、毎年、重版され現在、第3刷。

『農学が世界を救う』の出版に関しては、編集者に企画を話した処、「入れ食い」で出版が決定。「岩波ジュニア」の出版は、簡単だと思いました。これに味を占め第二弾『ジミ』も簡単に出版されると思い、友人に企画書執筆を依頼。お世話になった編集者が退職され後任者に企画書を送信。

後任の女性編集者から「是非、一度お会いして話しましょう」との返信。

「楽勝」気分で友人と岩波本社を訪問。編集者に面会。彼女は、開口一番「岩波ジュニア、これまで何冊か昆虫の本を出版しましたが、売れません。上層部は、昆虫の本は売れないとの印象を強く持っています」。

そして、「企画書の出版は、とても厳しいと思います。企画会議で出版に至らなかったら、他の出版社を紹介します」とのことでした。「楽勝」処ではありません。再度、編集者と面会し、さらにメールで意見交換。

その後、企画会議を通過し出版。『ジミ』は出版まで厳しい道のりを経ての誕生。「生みの苦しみ」を経験。辛抱強く一緒に交渉してくれた有能な友人に感謝。持つべきは、良き友です。

岩波ジュニアは、これまで約1000冊が出版。そして、既刊1000冊の「売れ筋ランキング」上位100、トップ10%の書名が、1時間毎に更新され、公表されます。『ジミ』は、出版後しばらくは、ランキング1位。

そして、今でもトップ5%の50位以内に入る「売れ筋」です。今年の6月下旬には、養老孟司先生が、毎日新聞朝刊に『ジミ』の書評を書いてくれました。

出版された書籍が売れ、多くの方々から読まれるのは、とても嬉しいことです。

岩波上層部の方々が「岩波ジュニアでは、昆虫の本は売れない」との先入観をなくされたことを期待。第3刷、第4刷と続くのを楽しみにしています。

山形学習センター、私担当の「学びのサロン(ゼミ)」では、『ジミ』をテキストに学んでいます。手前味噌ですが、再読しても新たな発見があり興味深い書に思います。

読者の皆さん、執筆者の方々、岩波の担当編集者に感謝です。

『教育の基本と成功』(平澤 興 一日一言)

「教育の基本は、第一はあくまで誉めること。第二はできるまでやらせること。第三は、自分もそれを実行すること」。

「とにかく教育において一番大事なことは、ビリでも結構だが、子供に希望と興味を失わせないようにすることであり、興味を持たせることができれば、これは教育の最も大きな成功だと私は思います」。

『教育の基本と成功』、なるほどと思います。『教育の基本と成功』、身に沁みます。

2021-08-20

忠犬クニオとの早朝散歩、松ヶ岡コース

昨日は、鶴岡市31度、山形市35度と残暑がぶり返した暑い日でした。しかし、季節は秋に向けて着実に進んでいます。我が家の畑も夏野菜が一段落し、これから秋野菜の準備

畑仕事が一段落し、日々の生活が少しユックリ。忠犬クニオとの早朝散歩が可能となりました。昨日の散歩は、松ヶ岡一周1時間コース。まずは、柿の果樹園を通り、田んぼが広がる田園地帯へ。ここでは、正面に鳥海山を望み左右は田んぼ、気持ちの良い場所での散歩。最高です。


そして、松ヶ岡の史跡の中心、5棟の蚕室群を左手に見て、東北振興研修所の「箴言」の掲示板に到着。今週の箴言は、論語(里仁第四)から「苟(いやしく)も仁に志せば、悪しきこと無きなり」。「仁」、重要に思います。


箴言を一読し、東北振興研修所を訪問。まず、「耕心」の石碑を見て、菅原兵治記念館に向かい、菅原先生を偲ぶ。


その後、本陣に行き、本陣前の丘の上にある蚕業稲荷神社にお参り。この神社にお参りすると願いがよく叶います。


蚕業稲荷神社で、クニオと一服。神社の手洗いの奉納者に「安田」の名字を発見し、不思議な縁を感じました。

散歩の終盤、左手に月山を見ながら三条坂を上って桃畑を通過し、我が家に到着。約1時間、クニオも私も汗だく。帰宅し、シャワーで汗を流し、一日の爽やかな始まり。クニオは疲れて一眠り。

散歩は、色々な事を考え、新たな発見もあり、さらに健康にも良い。楽しい日課の一つが、クニオとの散歩です。これからも忠犬クニオとの散歩を楽しみたいと思います。クニオに感謝。

『勝縁を結ぶ』(安岡正篤 一日一言)

「平生(へいぜい)からおよそ善い物・善い人・真理・善い教・善い書物、何でも善いもの・勝れているもの・尊いものには、できるだけ縁を結んでおくことです。これを勝縁といい、善縁といいます」。

「とにかく、折角善い人に会い、善い書を見、善い話の席につらなりながら、キョトンとしたり、欠伸をしたり、そっぽを向いたりしている人間はだめであります。うつけ者です」。

「大体そういう人間なら、諸君は決して事を共にしてはいけない。そういう人間を友にしてはいけない」。

「むしろ何でもないようなことでも、耳を傾けたり、眼を光らせたりする人であったら、何か見どころのある人間なのです」。

「もちろん形骸は眠っておるようでも魂が輝いておる人もおりまして、凡眼ではなかなか見わけがつきません」。

『勝縁を結ぶ』、なるほどなと感じます。『勝縁』を結びたいと思います。

2021-08-18

「健康長寿のためのスポートロジー」

昨年10月に選科履修生として放送大学に入学し、アッと言う間の1年間が過ぎました。選科履修生は1年間の在学期間。放送大学での学びを継続するには再入学が必要です。

先日、ネットで再入学の手続きを終え、すぐに「出願申請が完了しました」とのメールが到着。出願申請には、履修科目を記す必要があり、その決定を楽しく悩みました。

2020年度2学期は、『文学・芸術・武道にみる日本文化』。2021年度1学期は、『英語で読む大統領演説』。特に、後者は濃くて深い学びの授業。それを聴講し終えた今、2学期の授業科目を思案中でした。


面白そうな授業科目が多く、その中から『健康長寿のためのスポートロジー』に決定。「授業科目案内」には、以下のような【講義概要】と【授業の目標】及び【講義名】が記述。

【講義概要】「スポートロジーは、スポーツと健康の関わりを科学的に解明する新しい学問分野として新たに創設されたものである」。

「科学的根拠に基づく習慣的な運動によって、生活習慣病の予防や治療、要介護につながる高齢者の転倒・骨折予防、認知症やうつ病の予防などを行おうという新しい学問である」。

「医学とスポーツ健康科学と連携して、個人個人の体質に応じた肥満予防のためのスポーツ療法など、スポーツと医学が手を結び合って、一般市民の健康増進のための様々な対策を打ち出していこうという体系立った学問の教育を目指す」。

なるほどなるほど、高齢者の今、「ピンピンコロリ」で「終わる」ために色々と学習する予定です。

【授業の目標】「スポーツは、心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠であることを学ぶ」。

「分子生物学・運動生理学など、基礎医学の最新知見から、スポーツや運動が、寿命の延長など、健康長寿に効果があることを学ぶ」。

なるほどなるほど、テニスを生涯やりたいと思いますので興味深い「授業の目標」です。

【授業名】「第1回健康長寿のためのスポートロジー、第2回現代社会と運動不足、第3回運動が全身に与える影響-水中運動の効果-、第4回肥満のメカニズムと運動、第5回運動とメタボリックシンドローム」

「第6回運動と糖尿病、第7回運動と心血管疾患(1)、第8回運動と心血管疾患(2)、第9回運動と運動器疾患(1)-ロコモティブシンドローム-、第10回運動と運動器疾患(2)-骨粗鬆症と変形性膝関節症-」

「第11回運動と骨格筋、第12回認知機能と脳、第13回加齢による脳の変化、認知症とその予防、第14回運動とがん、第15回子どもの体力・運動能力の現状とその課題」

少し固くて難しそうな「授業名」が多いですが、10月から半年、「健康長寿のためのスポートロジー」の学びを楽しみたいと思います。

『清新溌剌』(安岡正篤 一日一言)

「人間の徳性の根本は、清新溌剌である。人間の徳性の中でも根本のものは、活々している、清新溌剌ということだ。いかなる場合にも、特に逆境・有事の時ほど活々していることが必要である」。

「その人に接すると自分までも気が爽やかになるという、これが人物の最も大きな要素だ。そしてかくのごとき人であれば必ず役に立つ」。

『清新溌剌』、簡潔で、本質が詰まっている箴言に思います。元気が貰え、元気が出る好きな箴言です。