2024-04-30

GW前半:趣味の農業その1、農繁期

ゴールデンウイーク(GW)、皆さん、それぞれに楽しんでいることでしょう。我が家は毎年、GWは農繁期、我が家の「趣味の農業」を少し紹介します。

我が家の農作業、大きく分けて畑作と果樹。両方ともかなりの面積があり、維持管理に労力がかかる。毎年、近所の農家の農作業と周回遅れ。近所の農家さん、野菜の作付けが終わっています。周回遅れの安田家、連休は、朝から夕方まで農業一本。

GW期間は、水泳やボディビルは、ちょっとお休みです。

まず、整地のために越冬したイチゴ、ネギ、食用菊を一端除去し、耕運機で整地後、これらの作物を移植。そして整地した畑の一部にビニールマルチをかけ、キュウリ、ナス、トマトの苗を移植し、ポールを立てる。ちょっと畑らしくなる。畦作りや施肥に労力を使う。良い運動。


そして、草だらけのビニールハウスの作業に移る。まずは、大型除草機で草を刈る。この後、耕運機で耕し、今年は、トウモロコシの苗を移植予定。タマネギは順調に生育。収穫が楽しみ。

写真は、草刈り前後のビニールハウス。

一雨毎に草は元気を出してグングン伸びる。我が家周辺がアッと言う間に草だらけ。除草機で草を刈る。綺麗になると気持ちが良い。1ヶ月半に一度程度の除草。

果樹園は、主にスモモがあり、剪定すると山のような剪定枝。その焼却も結構労力が必要。果樹は、毎年、枝がドンドン伸びるので、剪定も結構手間がかかる。

そして、広い果樹園なのでその除草は、1ヶ月半に一度程度、一回に丸2日はかかる。良い運動。

今年から野菜、完全に有機農業を目指し、化学肥料や農薬は一切使用しない。これまで農薬の使用はなかったが、化学肥料は少し使用。全く化学肥料ナシで野菜がどれだけ育つか楽しみ。

有機肥料は、菜種の油かすと堆肥センターから購入した堆肥。

これからだだちゃ豆やトウモロコシを播種して苗作り。さらにサツマイモの苗を購入して移植。6月くらいからブルーベリーやイチジクの収穫と野菜も収穫可能になり、朝の収穫に労力がかかる。

農業はマイペースで出来ること、好きな作物を植えること等自由度が高く、作物から元気を貰えること等、老後の趣味としてはとても良い。

今年は、有機農業への挑戦が一番大きな変化。農水省によると2050年までに有機農業の農地を全農地の25%、100万haにするとか。そのためには多面的な基礎研究が必要に思う。

これから独自の有機肥料作成にも挑戦したい。農業、楽しみが多い。毎日、農業が楽しめる松ヶ岡。明治の初年に荒野を開墾した開墾士の皆さんに感謝です。

『いまを大切に』(平澤 興 一日一言)

「今日一日の実行こそが人生のすべてです。それ以上のことはできない」。

『いまを大切に』、そう思います。重要です。

2024-04-28

週休日の過ごし方、「充実」した休日とは?

我が社、定休日は毎月曜日。それ以外に1日週休日がある週休2日制。週休日の前日は何となく嬉しい。本日は、「週休日の過ごし方、「充実」した休日とは?」を少し記します。

休日の過ごし方は、百人百様。「充実」した休日も百人百様に思う。

年と共に朝起きるのが早くなる。朝4時に起き、ブログを更新。昨日のブログアクセスが126件、ちょっと驚く。ブログは、2日に一度の更新で、毎日40件前後のアクセス数。100件越えは珍しい。嬉しい限り。

毎日の朝日課、まずは中村天風先生の天風会「天風誦句集」から5つ暗誦。さらに、安岡正篤先生と平澤興先生の著書を少し読み、心を落ち着かせる。

そして、本日の予定を立てる。まずは「忠犬クニオ」と1時間の散歩。その後、畑にビニールマルチをかける予定。午前中の業務。

午後は、1時から2時30分までテニススクールでたっぷり汗をかく。その後、ボディビルジムで静かな1時間を過ごし、「男の料理」の買い出し。5時頃から料理。本日の料理は、何に挑戦するか家族に聞く等々。

さて、一日の始まり。「クニオ」の散歩は予定通り実施。一方、畑のビニールマルチ張りは、小雨のため後日に変更。

雨が止むと越冬したタマネギの草取りと追肥。昨秋、150本のタマネギの苗を移植。欠損株や生育の差を発見。欠損株や生育の差の要因を一考するが、良いアイデアを思いつかない。宿題とする。

私の休日は、基本的には「体育の日」。朝の散歩と畑仕事は、必須項目。春から秋、1ヶ月半に一度は、果樹園の草刈り。午後は、水泳とボディビルもしくは、ボディビルとテニスのバイアスロン(2種目運動)。

先週の週休日の午後、まずは、テニス。何時もは金曜日夜のレッスン。今回は都合でクラスを変更。7名の生徒。ご年配の恰幅のよいご婦人の元気度に驚く。色々な人がいることを学ぶ。

私の何時ものコースは、クラス3名の中級コース。今回は、7名の初中級コース。少し余裕をもって練習ができ楽しい90分。良い汗、流す。テニス後は、大浴場でユックリし、サウナに入って汗をかく。

次のボディビルも予定通り順調にこなす。今、ベンチプレスは、50キロを3回3反復。40キロを10回3反復、30キロ10回3反復。

かつての頸椎損傷の影響で「黄金の右手」が完治せず少しハンデ。しかし、上がらなかったバーベルが上がるのは小さな喜び。挑戦、重要に思う。

ジムでは、会員は静々とやって来て静々と帰る。会員同士の会話はあまりない。時々、「ハアッ」とか「ヤアッ」と静かな空間を切り裂く気合を入れる会員がいる。そのような会員の筋肉はボディビルダーそのもの。

健康と体力維持のためボディビルを始めた私とは、根本的にジムに通う頻度と一回に費やす時間は異なる。私は今、週に2回程度のトレーニング。4回程度に増やせたらと思う。

ジムの帰りは、男の料理の買い出し。次男に、「今日は何が食べたい」と聞くと「生姜焼き」との応え。早速料理ネット「クラシル」にアクセスし「生姜焼き」の情報を入手。「しっとりやわらか絶品、豚の生姜焼き」。

我が家は今、4世代同居の8人家族。ネットでのレシピは2人用。2人分だと材料も少なく割と簡単だが、8人となると結構大変。焼酎のお湯割りをチビリチビリやりながら料理を楽しむ。

家族が、「しっとりやわらか絶品、豚の生姜焼き」を「美味しい」と言って食す。まあ、合格点の料理。

一日を振り返る。何となく「充実」した休日だったと感じる。何故かと考える。やった全てのことを楽しめたからと思う。楽しいことが多いと充実感に浸れるのだろう。楽しさって重要だと再認識。

『晩年』(安岡正篤 一日一言)

「冬になれば、「木落ち水尽き千崖(せんがい)枯れて、迥然(けいぜん)眞吾(しんご)が現れる」ように、人間も年寄るに随って、容色は衰え、矯飾は廃れて、その人の真実我が掩(おお)うところなく現れてくる」。

「『菜根譚』にも「人を看るには只後半截(こうはんせつ)を看よ」という古語を、引いているが、誠に人の晩年は一生の総決算期で、その人の真価の定まる時である」。

これからの晩年、活き活きと楽しく生きたいと思う。

2024-04-26

美しい新緑の広葉樹と点在する「山桜」の風情

鶴岡から山形への月山道通勤も13年目。広葉樹の新芽が芽吹く今が最も森林が綺麗で好きな時期。月山道は、鶴岡から標高700mまで上って山形市に下るので、森林の葉の展開状況も場所でかなり温度差がある。

本日は、月山道、「美しい新緑の広葉樹と点在する「山桜」の風情」について少し記します。

桜の名所には、多くの桜が植樹され桜並木の美しさが保持。この桜並木も良いですが、山々に点在する「山桜」も味があります。「山桜」の発見は、この時期のみ。「山桜」は、写真のように山々に点在し、他の樹木の新芽が出る前に開花するので目立ちます。

しかし、桜は、あっと言う間に花が散り、花が散れば、どれが桜の木か区別は難しい。広葉樹の新芽が展開する前、山々に点在する「山桜」の花を観るのは風情があり、「山桜」は綺麗で美しい。


点在する「山桜」も綺麗ですが、残雪の中、広葉樹の芽吹も良い。元気をもらえます。秋、広葉樹の「紅葉狩り」も風情がありますが、春先、残雪の中、広葉樹の芽吹きも美しい。リフレッシュされます。

写真は、私が毎朝通勤に使う高速バス、「庄内あさひ」バス停のある月山道の麓。木々は、新芽が展開し、目映い緑。春です。

この写真は、月山道の中腹。残雪に広葉樹の新芽が美しい。これから春です。

これは、月山道の最も標高の高いところ。残雪も多く、まだ冬で木々の芽吹きはない。曇ってガスっています。

毎日の通勤で美しい景色を観賞できるのは有難い。このような自然は、一度破壊されたらもとには戻り難い。美しい広葉樹を愉しむためにも、自然を大切にし、自然の美しさを大事にしたい。美しい自然、森林に感謝。

『六然(りくぜん)』(安岡正篤 一日一言)

「自處超然(じしょちょうぜん:自ら処すること超然):人間は自分の問題となると、物にとらわれて執着したり、拘泥するものである。事に臨んで自分に関する問題から解脱し、抜け出せるように勉めることだ」。

「處人藹然(しょじんあいぜん:人に処すること藹然):人に対しては好意に満ち、温かい気分を持って対するのである。藹は草木の青々とした雰囲気をあらわす文字である」。

「有事斬然(ざんぜん):何か問題があるとき、うろうろしたり、うじうじせず、活気に満ちきびきびしている」。

「無事澄然(ちょうぜん):何もない時は、氷のように澄み切っている」。

「得意澹然(たんぜん):得意の時は威張ったり驕(おご)ったりし易いものであるが、人間はその時あっさりしていることが肝腎である。まだまだ足りないという謙虚さを抱くことだ」。

「失意泰然(たいぜん):失意の時は、ばたばたせずにゆったりと落ち着いている」。 

『六然』は、勝海舟先生の「座右の銘」とのこと。何回読んでも心に響きます。

2024-04-24

2024年度1学期、面接授業始まる

放送大学では、放送授業、オンライン授業、面接授業の3つの授業があります。放送授業は、インターネット配信され、何時でも、何処でも、誰でも、聴講可能です。

今年度の面接授業、先週末から開始です。面接授業では、講師や学生の皆さんと触れ合うことができ、刺激をもらっています。楽しみです。本日は、一部再掲も含め面接授業について少し記します。

放送大学学習センターでは、面接授業が始まると新学期が始まった実感がわきます。

面接授業は、1コマ90分の授業が、土日の2日間、午前と午後に2コマずつ、合計8コマ開講。2日間の集中講義、教員も大変ですが、学生さんも大変。しかし、向学心旺盛な皆さんは、よく勉強されます。

学習センターの教育の特色を出す一つが面接授業。山形学習センター(山形SC)では、教職員の皆さんにご尽力いただき、現地体験型面接授業を多くしているのが特色です。

例えば、クラゲの種数が世界一の加茂水族館での授業、「在来作物の魅力と活用」、「地域と美術館」、「山形の酒造りと文化」等々です。今年度は、新たに「山形交響楽団」関係者から現地で学ぶ授業も開講予定。

今年度第1回目の面接授業は、『心理学実験2』。3つの心理学実験を実施してレポートを提出。今年度から学生さんがパソコンを持参して受講する形式に変更。

昨年までは、山形SCのコンピュータで受講していましたが、受講形式が変更され少し心配。担当教員に聞いた処、多少のトラブルはあったが、全ての学生さんが問題なく受講したとのこと。一安心。

面接授業は、講師と学生の双方向の講義。講師の講義を一方的に聴講する放送授業からは学べないことも多々あります。

私の学生生活を振り返ると講義で記憶に残っているのは、専門の知識より講師の考え方や生き方の方が多い。また、それを興味深く、面白く感じました。

「放送大学は楽しい。私の人生を限りなく豊かにし、知的好奇心を満たしてくれた。人文社会から自然科学分野まで、放送・面接授業を履修し、視野を広げることができた」。

「この数年は東北各地の学習センターに足を運び、地域の特色を生かした授業から多くのことを学んでいる」。これは、北海道学習センター60代、在籍17年男性の「声」。

放送大学の学生になると、全国50の学習センターで学ぶことも可能で、所属センター以外のセンターでの学びを楽しむ方もいます。

「♪生きるとは学ぶこと、♫学ぶのは楽しみ♪」

「♪生きるとは知ること、♫知ることは喜び♪」。

これは、放送大学歌の一部抜粋です。二度ない人生、学びや知ることを通じ、人生を楽しみ、喜んで生きたいと思います。

私の大学時代、友人達と自主ゼミを通じて興味のあることを多面的に楽しく学びました。商船高専から大学に入り、サークルでの自主ゼミ等も含め、大学でのゼミを通じたアカデミズム、とても新鮮でした。

今年度第1回目の面接授業、講師の先生と受講学生の皆さんに感謝です。

『自主的に学ぶ』(平澤 興 一日一言)

「大学は、ただ教えられることを習う受け身の勉強をするところではなく、もっと積極的に自らも考えながら自主的に勉強すべきところだ」。

「自らも考えながら自主的に学ぶ」、学びの基本、心に留めたいと思います。

2024-04-22

「敬愛塾」の塾長及び顧問の夕食会

本日は、「敬愛塾」の塾長及び顧問の夕食会について少し記します。「敬愛塾」は、今から20年以上前に小中学校教員の自己研修会として設立。5年前から先生以外も入塾可とし、『致知』を教材として再出発。

塾長は、元小学校校長先生80歳、私は顧問の一人で、もう一人の顧問は、元中学校校長先生で元鶴岡市教育長、92歳。

鶴岡に来て30年以上生活して今、会話を楽しみお酒を楽しむ知り合いは、このお二人。まず、会うなり「今日の夕食会をこの1ヶ月とても楽しみに生活していた。楽しみがあるのは素晴らしい事」と元教育長。皆この意見に同感。

美味しい料理に舌鼓を打ち、地酒をグイッとやる。幸せを感じる至福の時。

3人の共通項をふと考える。まず、教育に関心と実績があり、熱い。畑を持って野菜作りを楽しむ。お酒をこよなく愛し、お酒が強い。読書を楽しむ。考えが類似し、保守色が強い。

まずは、各自、今年の畑作の作付けと現状の紹介。私は、昨年の夕食会でタマネギを秋に植えることを教わり、早速実行。今年は、越冬したタマネギをしっかりと収穫して、地産地消。楽しみです。

それから、諸々の四方山話。さらに、今後の「敬愛塾」のあり方について意見交換。20代や30代の若い方を勧誘することで意見が一致する。

次は、地元の教育についての意見交換。今年4月鶴岡南高校と鶴岡北高校が一緒になり、庄内地域では初めての中高一貫「致道館高校」が設立。3人とも「致道館高校」の今後の教育に関心あり。

その発展には、教員の教育に関する熱さが重要だ、との意見で一致。

教育は、生徒の心に火をつけることが重要。そのためには、教員が教育に関して熱いことが必要に思う。「致道館高校」が発展することを期待。

かつて元教育長の先生に「今、そして、これからの学校教育で重要なものは何でしょうか?」とお聞きしたら、即座に、「それは読書でしょう」との応え。同感です。

2時間の夕食会でしたが、気が置けない仲間と美味し料理をいただき地酒を味わう、至福の時。1年に2回は夕食会を行うことを約束し、散会。秋の夕食会を楽しみに生活です。楽しみがある人生、良いです。

『家庭教育の要諦』(平澤 興 一日一言)

「子どもの家庭教育について、まず何よりも大切なものは、家庭の環境であり、直接には家庭での親のあり方、生き方だと思います」。

「どんなに立派なことを言っても、その生活の中に、何の夢もなく、だらしのない生活の中では、とても子どもには勉強しようなどという気持ちは起こらないでしょう」。

いくつになっても夢を描き夢の実現に向け挑戦したいものです。

2024-04-20

桃の花が満開の松ヶ岡の今、畑作業開始

武士の末裔の方々が、「農」に関わり生活する、ここ松ヶ岡。桜が散り今、モモの花が満開、綺麗です。

私が、家族と一緒に松ヶ岡に移住を決めた理由の一つが、松ヶ岡では「農」に関わって生活ができること。本日は、一部再掲も含め我が家の「趣味の農業:畑作業開始」を少し記します。

山形大を「卒業」した2020年4月から「趣味の農業」を、さらに楽しむ。「趣味の農業」は、果樹畑作物に大別。果樹の剪定等は、3月から始めていますが、畑作業は、4月からの開始。


畑仕事の強力な助っ人は、「マメトラの寅次郎」こと、「寅さん」。時々、不完全燃焼の黒っぽい排気ガスを出しますが、「本人」は、熱く完全燃焼し、よい仕事をします。

畑作業、まずは、昨年の作物残渣や枯れ草、ビニールマルチ等を撤去。越冬したイチゴ、食用菊、4年越しのネギ、ニラを一端畑から除去。

そして、「寅さん」で畑を耕耘。土の匂いが良いです。耕耘が気持ち良い。耕耘整地後に越冬作物のイチゴ、食用菊、ネギ、ニラを畑に移植。

畑がさっぱりし、良い感じ。次は、ビニールマルチ張り。畑は、草を抑えるのが重要。草は、アッという間に生育します。マルチは草を抑制するのに良い仕事をします。

今後は、ビニールハウスの畑の準備。ハウスには越冬したキャベツ、白菜、玉ねぎが元気です。食せるところは収穫し、その後、刈り倒し。そして、「寅さん」で耕耘し、畝を立てイチゴの苗を移植予定。

農作業の合間に椅子に座って畑を見ながらボンヤリ一服。至福の時。体を動かし汗をかき耕耘整地。そして、苗の移植。これから毎日、移植した苗の生育を観察する日々、元気をもらえます。

汗を流して新陳代謝を図ることは、気分転換だけでなく、健康維持にも重要と思います。気持ち良い。

日々生育する作物から元気を貰う。「趣味の農業」、楽しんでいます。

荒地や森林を開墾し、農地にされた松ヶ岡の先祖や日々お世話になっている松ヶ岡の方々に感謝。

『老いを忘れる』(安岡正篤 一日一言)

「真の人物は気概があると共に、どこかゆとりがあって、楽しむ所がなければならぬ。それで、初めて老いを忘れることが出来る。また実際にいつまでも老いないで暮らすことができる」。

「気概、ゆとり、楽しむ」。『老いを忘れる』御三家。「御三家」と一緒に、老いないで暮らしたいと思います。

2024-04-18

山形SC同窓会誌「巻頭言」:新年度に思う

本日は、山形学習センター(山形SC)同窓会誌に寄稿した「巻頭言」、「新年度に思う:『青春』の重要性と「晩晴を貴ぶ」必要性」を記します。

四季のある日本、いいなと思う。春夏秋冬、いずれの季節も特色があり良いが、特に春は素晴らしい。春になるとワクワクする。その一因は、雪国で長い冬を経験するからかもしれない。

「一年の計は元旦にあり」と言うが「新年度の始まり」も、今年度の過ごし方の決意に繋がる。

それは、長年の大学勤務に起因するように思う。4月に新入生が入学し、新たな3年生が研究室に入室すると「さあー、今年度も心機一転、新たな事に挑戦しよう」との気になる。

そのような意味でも春は、四季の中で一番好きな季節である。

私の夢の一つは、生物多様性が高い熱帯地方で働くことであった。

今から20年前、国際共同研究のため熱帯インドネシアの首都ジャカルタ、スカルノハッタ国際空港に降り立った時は、熱帯特有の匂いと熱帯林に思わず感動した。

熱帯地方では四季はないが、雨季と乾季があり、乾季は植物群落が縮む。これは初めての経験で驚いた。

12月真冬の庄内から成田経由でジャカルタに向かう。そして、インドネシアの古都ジョグジャカルタで野外調査を実施し、暑いジャカルタから成田経由で真冬の庄内空港に着陸。身がピリッと引き締まる。

一年中暖かい熱帯も良いが、四季のある日本、ピリッとする冬の厳しさも良い。熱帯を経験し、四季のある日本の良さを再認識。

北国の春のワクワク感を思い出していたら、ふと、サミュエル・ウルマンの『青春』が浮かんだ。

「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ」。

「年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ」。

「苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう。・・・」。

「人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる ・・・」。

これは、私の好きな詩の一つ。特に、高齢者になった今、心に留めたい教えに思う。

「青春とは心の様相を言う」、『青春』重要に思う。「人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる」、何度読んでも心に響く言葉。

渋沢栄一氏は、「天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ」を晩年に好んで揮毫したそうだ。

これは、「太陽は一日中働き、沈む瞬間に鮮やかな光を放つ。夕陽があんなに美しいのは、天がそういう生き方を賞賛しているからである」。

「人間もまた夕陽のように、晩年になればなるほど晴れ渡り、残照で周囲を照らすような生き方がよい」との教え。

「晩晴を貴ぶ」、必要に思う。「天意夕陽を重んじ人間晩晴を貴ぶ」の教えを忘れずに、何時までも『青春』を肝に銘じて二度ない人生を生き切りたいと思う。新年度は、新たな決意をさせる時でもある。

『感激の生活』(安岡正篤 一日一言)

「吾々の一番悪いこと、不健康、早く老いることの原因は、肉体より精神にあります。精神に感激性のなくなることにあります」。

「物に感じなくなる、身辺の雑事、日常の俗務以外に感じなくなる、向上の大事に感激性を有(も)たなくなる、これが一番いけません」。

「無心無欲はそういう感激性の生活から来るもので、低俗な雑駁から解脱することに外(ほか)なりません」。

『感激の生活』、何歳になっても必要に思います。感激、重要です。