2023-03-13

北国の雪解け、農作業の開始を楽しく待つ

今週から来週、最高気温18度、15度前後の陽気で氷点下はなし。山ほどあった雪がアッと言う間に融け、ビニールハウスでは、越冬キャベツやチンゲン菜が元気です。本日は、我が家の農作業を少し記します。

農作業、まずは果樹の剪定です。ブドウ、スモモ、リンゴ、ナシ、カキ、サクランボ、クリ、グミ、ブルーベリー、ブラックベリー等々。あります。

いの一番は、4つのブドウ棚のブドウ。これまで、ブドウは全く剪定しませんでしたので、ネットでブドウの選定方法を学ぶ予定です。

私が住む松ヶ岡の農家の皆さんは、寒い1月頃からカキの剪定を始め今、それは終了。松ヶ岡では、カキが終われば、モモの剪定です。

我が家の農作業、剪定が片付くと耕運機で畑を耕し、施肥をして春作物の準備。まずは、ジャガイモ。今年は、ダイコンとハクサイを多く作り、漬物は一切購入せず自家製で賄う予定。

昨年は、初めて黒ビニールマルチを使いました。草取りの手間が省けて大助かり。今年もビニールマルチを活用です。

子供の頃、農作業は好きではありませんでした。しかし、歳を重ねた今、『趣味の農業』がとても好きです。

『趣味の農業』の良さは、自由度の高いことも一つです。

自分のペースで仕事ができ、自分の育てたい作物を育てる。さらに、作物の生育から元気をもらえ、作物を中心にした多様な生き物の観察も可能。そして、新鮮な朝取り野菜を食せます。

また、身体を動かし、いい汗を流せるのも魅力。いい汗を流し、畑の横の椅子で一服。冷たいお茶を一口のみ、ボーッと畑の作物を眺める。至福のひと時。

第二の人生、『趣味の農業』に軸足を置いた生活。良いです。

「たのしみは  朝おきいでゝ昨日まで  無(なか)りし花の咲ける見る時」

「たのしみは  庭にうゑたる春秋の  花のさかりにあへる時々」

これは、幕末の歌人、橘 曙覧の『独楽吟』。曙覧に共感します。素朴な楽しみ良いです。

『生きた学問』(平澤 興 一日一言)

「よく普段から本を読んでおるが、ただ本だけで人生を知らない人もあります。そういう人間は駄目です」。

「また、たいして本を読むわけではないが、大変よく考える人で、例えば、お百姓さんや魚屋さん、大工さん、その人達はたいして本を読んでいないかもしれませんが、お会いして感心をする人があります」。

「うちに出入りしている大工さんなども、難しい学問をしたとは思えないですが、私などは頭の下がるようなことを年に何度か経験します」。

「これなどは本当に生きた学問をしていて、難しい言葉を知ることだけが学問ではありません」。

山形学習センターの学生の皆さんと『学びのサロン』や『致知の読書会』でお世話になっています。

ご年配の皆さんは、知的好奇心が旺盛。そして、非常に熱心でまじめです。頭の下がることが何回かあります。このような方との会話は、楽しく、会話の後が爽やかです。

二宮尊徳の「我が道は至誠と実行のみ。故に才智、弁舌を尊ばず。至誠と実行を尊ぶなり」の言葉が浮びます。『生きた学問』、重要に思います。