2023-03-11

4年ぶりの学会出席、プログラム到着

4年前のコロナ発生以降、学会は軒並み中止。やっと今年から対面での学会が始まりました。一昨日、講演要旨集学会プログラム)が到着。本日は、これまでの学会参加等について少し記します。

私や指導学生さんが出席していた学会は、日本応用動物昆虫学会と日本生態学会。毎年、3月中下旬に開催され、3月上旬は、発表準備でドタバタでした。

私の研究室では、修士や博士課程の学生さんの学会発表は、必須。さらに修士進学予定の4年生も発表で、毎年、10名前後の学生さんが発表していました。

10名の学生さんが発表すると指導もかなり大変。毎年、年度末の3月上旬は、一大騒動(?)。でも、楽しい騒動でした。学生さんは、この学会発表の経験で著しく成長します。教員冥利に尽きます。

学生さんは、プログラムが届くと、まず自分の発表日時をチェック。学会は、3日間あり、1日目は発表会場への参加者も多く、自分の発表が終わるとノンビリできるので、学生さんは初日の発表を喜びます。

一方、最終日、午後の場合、発表会場での聴衆も少なく、発表までの3日間、緊張が続くので最終日の発表は喜ばない傾向があります。

そして、発表後の楽しみは居酒屋での打ち上げ兼反省会。何時も盛り上がります。各自の発表だけでなく、質疑応答等について学生さん同士で意見交換。自分では気づかない点を友達が指摘しての発見もあります。

学生さん達との学会ツアー、今思い出しても楽しい日々でした。学生さんに感謝です。

また、プログラムには、公開シンポジウムや小集会の情報もあり、興味ある小集会等に出席するのも学会参加の楽しみ。

一般講演の時間は、質疑応答も含め15分。一方、小集会の講演では、講演者当たり30分程度は話し、まとまった話を聞けます。貴重な刺激と学びです。

さらに、プログラムには参加者名簿も記され、これは交流の有益な情報。この名簿を見て出席者を知り、居酒屋で友人と情報交換を楽しむのも学会出席の重要な意義の一つ。

今回4年ぶりに参加者名簿を見ましたが、ほとんど知らない人ばかり。今回は、居酒屋での楽しい情報交換はなく、時代の変化を感じます。

また、学会ではシンポジウムや小集会等を若い研究者と共同で企画するのも楽しいひと時です。

コロナで4年間中止していた日本応用動物昆虫学会の小集会『縁尋機妙・昆虫生態学の牽引者から学ぶ』を今年度は開催です。多くの研究者との貴重な出会いを期待しています。

来週の上旬からは、大阪での学会。4年ぶりに学会や小集会の開催を楽しむ予定です。

『歳をとる意味』(平澤 興 一日一言)

「ただ歳をとるということだけに意味があるのではなくて、歳をとるということは、それだけ人間的に内容が豊富になる、人間的に豊かになるという点が社会的には一番大事なことであります」。

『歳をとる意味』、心にしみる言葉です。