2024-08-01

人間ドック「雑感」、ウミガメの産卵

放送大学に着任して5年目、2年に一度は人間ドックに行き、健康チェックを実施。本日は、先日行った人間ドック「雑感」について少し記します。

人間ドック、ご経験のある方は、すぐ理解可能と思いますが、一番の問題は、胃カメラ。かつて口からカメラを入れるときは、毎回ウミガメの産卵のように、「ゲボッ、ゲボッ」と言いながら涙タラタラの試練。

今までの経験で口からのカメラで一番難儀をしたのは、若い女医さん担当。ただひたすらカメラを喉に突っ込む。これはウミガメの産卵でした。

それに対して上手な医師は、年配の男性医師。口にカメラを置き「さあ、リラックスして下さい。ゴックンと唾を飲み込んで下さい」と一言。「ゴックンと唾を飲み込む」とカメラは、食道を通り過ぎている。

感動し、なるほど、と感心しました。

数年前に鼻からカメラを入れる「ハナカメ」に出会う。これ驚きました。これで完全にウミガメの産卵は昔話になり「ウミガメ」とは縁がなくなったと確信。人間ドック、恐れるに足らず。楽勝。それ以降、毎回カメラは鼻から。

今回も勿論、鼻からのカメラを希望。ドック受付の看護師さんから「わかりました、鼻からですね」と言われヒト安心。

受付の看護師さんから「最後の検査、胃カメラに向かってください」と言われ、これで開放とステップを踏みそうになりながら胃カメラの検査場に直行。

胃カメラ担当の看護師さんが近寄ってきて「安田さんは、鼻からのカメラ希望ですよね。しかし、このお薬を飲まれているので、出血した場合、血が止まりません。今回は口からのカメラにします」と宣言。

「エエエッ」と私。鼻から入れて血が出ることってあるの、と心の中で思う。少なくてもこれまで鼻からのカメラは、スルッと入り鼻血が出ることはなし。

しかし、ここでゴネテモ男らしくないと思い、笑顔で「了解っす」と微笑んで応える。内心、嘘でしょ、と思いましたが、これも縁かと諦める。若い女医さんでないことを願いつつ、カメラ室に入る。

担当医師は、若い男性。ウウウ、こりゃ久しぶりにウミガメかと半ば諦める。

「それじゃ、カメラ入ります」と一言。年配の男性医師の「教え」を思い出し、カメラが入るときに「ゴックン」とやる。これで食道通過。ウミガメの産卵を経験せず、楽勝。

今回の胃カメラで、人生、「まさか」があることを再認識。しかし、ウミガメの産卵を経験せず、ちょっと嬉しかった胃カメラ。スキップを踏みそうになりながら受付に帰り、「ご褒美のお弁当」を受け取る。

本日は、「人間ドック「雑感」、ウミガメの産卵」を記しました。人間ドックでの「ウミガメの産卵」、避けたいっすね。

『苦悩は成長の条件』(安岡正篤 一日一言)

「人間は苦悩によって練られてゆくのでありまして、肉体的にも精神的にも人間が成長してゆくために苦悩は欠くことのできない条件であります」。

「そこで苦悩に敗れたらおしまいですから、過失や失敗のために取り乱さないように心がける必要がある」。

「自分の過失を知るということは、自己教育の最も重要な方法の一つであるとともに、人を教育する者の常に注意すべきことであります」。

「物心は相まって自己を完成する。人格も亦、境遇と相作用して進歩するものである。随(したが)って困難な境遇は常に人格の試練を意味し、又能く人格の価値を表明する」。

『苦悩は成長の条件』、心に響く教えです。