2024-06-27

爽やかな若夫婦との楽しい夕食会

本日は、「爽やかな若夫婦との楽しい夕食会」について少し記します。

山形大本部で教育及び国際交流関係業務に従事していたとき、小白川キャンパスの学生さんと月一度の読書会を行っていました。安岡正篤先生の著書を中心にした読書会。

そのメンバーの一人が結婚して、先日、奥さんと二人で鶴岡に来てくれ、我が家族と楽しい夕食の宴

彼は、山形大人文社会科学部で哲学を専攻。東京で仕事をしながら、山梨で耕作放棄地を購入し、自ら開墾して小屋を建て、そこで農業を楽しみながら生活。自分で小屋を建てての生活、凄いと思います。

奥さんも凄い人。これまで大変な人生を歩みながら、とても明るくて朗らか。普通の人には真似が出来ない事に思う。

「爽やかな若夫婦」とても楽しく爽やかな一時を楽しみました。結婚祝いの一つに吉野弘さんの『二人が睦まじくいるためには(祝婚歌)』をプレゼント。学生さん等から結婚式の祝辞を頼まれると毎回『祝婚歌』の一部を紹介します。

この本の「あとがき」を記す詩人の茨木のり子さんよると、結婚式の祝辞で『祝婚歌』の一部を紹介すると新郎新婦の理解度は高くないが、結婚歴の長いご夫婦は簡単に納得されるとか。これ納得です。

私も『祝婚歌』読み直し、改めて吉野さんの「結婚生活」の本質を突いた詩に感動を新たにしました。


二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい

立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと 

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても 非難できる資格が 

自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 

気づいているほうがいい

立派でありたいとか 正しくありたいとかいう

無理な緊張には 色目をつかわず 

ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに 

ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい

そして なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるのであってほしい

彼から「忠犬クニオ」も含め我が家族皆にプレゼント、有り難い。感謝です。



「爽やかな若夫婦」、二人で良い家庭をつくり、良い家族をつくることと思います。

平澤先生の「人柄」の教えが浮かびました。お二人ともとても良い人柄、それが爽やかさを醸し出しているようです。二人に感謝です。

『人柄』(平澤 興 一日一言)

「人柄ってよくいいますが、やっぱり、人生は人柄によって決まるんじゃないですか」。

「まあ、なるべく人を生かすような生き方が一番いいでしょうね。完全な人間なんていないんですから、人に完全を求めるのではなくて、人の長所を上手に使える人、その人は必ず、成功します」。

「それはしかし、長所と短所を本当にわかっている人でなきゃならない。これがやっぱり、経験でしょうね。経験と愛情でしょうね」。

『人柄』、重要に思います。