2024-05-28

山形SC『致知』読書会、「特集 丹田常充実」

放送大学山形学習センター(山形SC)の有志による2ヶ月に一度の月刊誌『致知』を通じた「人間学の学び」。先日、今年度第1回を開催しました。少し紹介します。

今回の教材は、『致知」』2024年3月号『特集 丹田常充実』。これは、「ソーシャルビジネスで世界を変える」のタイトルで「業界を牽引するリーダーに学ぶ将の器、志の磨き方」についてユーグレナ社長 出雲 充氏とサラヤ社長 更家悠介氏の対談。

対談の趣旨は、「SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられて10年が経とうとしているが、我われは日常生活の中でどれほど意識した行動がとれているだろうか」。

「本業のビジネスを通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指すサラヤの更家悠介社長とユーグレナの出雲 充社長」。

「ソーシャルビジネスの先駆者であるお二人に、未来を切りひらくリーダーに求められる胆力とは何か、語り合っていただいた」。

この対談では、下述の10項目について意見が交わされている。

『1.『致知』を通じてパイオニア同士が語り合う』。『2.環境問題への目下の挑戦』。『3.サラヤ70年の歴史とユーグレナ社の創業秘話』。『4.創業者である父との阿吽の呼吸』。

『5.リーダーとしての器の磨き方』。「『大学』では、「苟に日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり」を教える。日々フレッシュで新しい革新の心を失ってはダメ。常に革新の心を持ち続けることが重要」。

「先輩経営者は、良い先生について学び、古典や『致知』を読み、色々なことを学ぶ。そして、リーダーは、自らの器を磨き高めて、長期的な目線に立って勉強しているので会社を導ける」。

『6.経営理念とは北極星のようにぶれない軸』。「色々な人に出会い、接する中で教えを得て、学ぶ。自分の経営者としての考えを致し、自己を磨くためにも、『致知』などを通じて勉強することは非常に重要。それが、物事を判断する座標軸になる」。

「この軸をしっかり定着させることが、企業が発展する要。サステナビリティという視点はどんなに苦しい状況でも見失ってはいけない。そういう北極星のようにぶれない軸があると、会社は安心して前進する」。

『7.経営理念を日々の事業へ落とし込む』。「相手に伝わるまで何十回、何百回、何千回と、とにかく労を惜しまず繰り返し浸透するまで愚直に言い続ける」。

『8.突然直面した危機への対応力』。「突然直面する危機には、逃げずに真面目に向きあい続ける姿勢、それをコツコツとやり続ける」。

「危機の時にリーダーに求められる資質は、1)問題から目を背けずに粛々と問題に対応(危機感を常に抱く)。2)変化にはスピード感を持って対応。3)社員とのコミュニケーションを大事にする」。

『9.15年越しに実現させた支援活動』。

『10.世界を変えるリーダーに求められる胆力』。「「革新」が重要で、革新を忘れてはいけない。北極星や座標軸をしっかりと持ち、ブレないように自らを律していく努力が必要」。

「世の中は常に変化しているので、些細な変化に惑わされないバランス感覚も必要。そのためには丹田に力を入れて腰を据えるとともに、変化や挑戦を恐れず常に情熱をもって前進し続ける姿勢が不可欠」。

今回も学びと刺激の多い「読書会」。「経営理念を日々の事業へ落とし込むには、繰り返し浸透するまで愚直に言い続ける」。「座標軸をしっかりと持ち、ブレないように自らを律していく」。

「些細な変化に惑わされないバランス感覚」。「丹田に力を入れて腰を据えるとともに、変化や挑戦を恐れず常に情熱をもって前進し続ける姿勢が不可欠」。

心にしみる教えです。肝に銘じたいと思います。対談のお二人及び読書会の参加者に感謝です。

『因果の法則』(安岡正篤 一日一言)

「人間には奇跡というものはありません。奇跡などというのは研究不足、勉強不足の者の言葉でありまして、原因・結果というものは常にはっきりっしておるのです」。

「悪いことをしますと、いつかは悪い結果があらわれ、善いことをすれば善い結果があらわれる、というのは厳粛な自然の法則であります」。

「したがって人間は因果律というものを大事にしなければなりません」。

『因果の法則』、当たっています。大事にしたいと思います。