2024-05-26

第二の故郷松ヶ岡、朝の本陣草刈り作業

明治の初めに約3000人の武士が約300haの荒野を開墾してできた松ヶ岡。そのシンボルの一つが「本陣」。本日の日曜日、朝6時から7時前まで本陣周辺の草刈り。いい汗流し、山形に向け出勤。

本日は、一部再掲も含め松ヶ岡の奉仕作業等を少し記します。

この「本陣」は、松ヶ岡を訪問する多くの人が訪れる場所。何時も草刈りされて綺麗に維持されています。それは、松ヶ岡の皆さんの一年に5回程度の草刈りがあるからです。

私の第二の故郷、松ヶ岡には武士の末裔、約60世帯が生活。1年にいくつかの奉仕作業があります。

写真は、私の担当部著の草刈り前(上)と草刈り後(下)。


まずは、4月7日開墾記念日。松ヶ岡の中学生以上の男性全員による「春準備」。まだ薄暗い朝5時から本陣やその周辺の庭木の雪囲い撤去。続いて、初夏は河川清掃で、小川の両岸の草刈り。

初冬の11月中旬、みぞれが舞う寒い時期、午前中は、本陣茅葺(かやぶき)屋根の修復に使う「萱刈」。午後は、本陣の「冬準備」として本陣やその周辺の庭木の雪囲い設置。この日は一日奉仕作業。

これら以外に前述の年5回程度の本陣草刈り。この奉仕作業は、約60戸を三班に分けて実施。

本日の草刈りでは、世話役さんの「怪我や事故のないよう安全第一でやりましょう」の挨拶で作業開始。その後、暗黙の了解で、各自の担当部署に散る。

毎回、この作業を通じ松ヶ岡の方々と貴重な情報交換。20代の若い方から80歳近くのご年配、ご婦人もあり、皆さんから元気を貰います。朝1時間の奉仕作業、良い汗を流し、楽しい会話、良いひと時です。

今朝の話題は、昨日の「天神祭り(化け物祭り)」とブルーインパルスの飛行。「天神祭り」には約2,000の人出。そして、飛行隊が飛来する時刻には、多くの人が上空を見上げていたとのこと。

私は、松ヶ岡に移住するまで草刈り機による草刈り経験なしでしたが、移住して17年「習うより慣れろ」。草刈り歴17年で、少しは綺麗に草を刈れるようになりました。

ベテランが草を刈ると、刈った草が一列に奇麗に並ぶ。美しい。何事でも美しさは重要に思います。

朝の草刈りでさっぱりした本陣周辺。綺麗になると気持ちが良いです。

『なんとなく一緒にいたい人』(安岡正篤 一日一言)

「結局もう一度われわれの祖先の人達がやって来たような学問・修行の道を復活することが、今日の世界を救う一番の近道になるでありましょう。但しこれはなかなか難しい事であります」。

「そこでわれわれとしては、先ずそういう先哲に学ぶことが肝腎であります」。

「この間も必要があって、伊藤仁斎に関する書物を読んだのでありますが、徂徠門下であの口の悪い太宰春台が仁斎を評して「仁斎は学問にて練りつめて、徳を成したる人なり」と言っております」。

「又名前は忘れましたが、「なんとなく一緒に居りたき人なり」といったような評をしておる人もあります」。

「本当に練りつめて、徳を積めば、人格と雖も一つの芸術であります。そういう人とは、なんとなく一緒におりたい。だから決して寂しくない」。

「これを「徳は孤ならず、必ず隣有り」というのであります。儒だの禅だのなんだのと言うけれども、そういうことは枝葉末節のこと、本当に道に入れば、みな同じことであります」。

『なんとなく一緒にいたい人』、心に留めます。