2022-08-15

『1日1話、心が熱くなる生き方の教科書』

今年7月下旬に開催した山形学習センター 第2回「致知を読み、楽しく人間学を学ぶ会」の教材は、「致知」 2022年5月号 「特集 挑戦と創造」。藤尾社長のリード文も学びました。少し紹介します。

リード文は、まず、哲学者、森信三先生の言葉に触れ、先生は、「人間は進歩か退歩かのいずれかであって、その中間はない。現状維持と思うものは、実は退歩している証拠である」、「男は無限の前進に賭けなければならない」と指摘。

「現状維持と思うものは、実は退歩している証拠である」、心に留めたい言葉です。

そして、一昨年刊行され、30万部を突破した『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の続編として今年出版された、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』を紹介。

「新著に登場した人の人生は、等しく「挑戦と創造」の人生であった」と感じたとのこと。

このリード文では、2名の人生の一端が紹介され、その一つは、荒れたマンモス中学校に新卒として赴任した体育教師のお話。

その中学校では、多くの先生がストレスで学校に来られなくなり、その体育教員もストレスで髪がごっそり抜け、38度の高熱が出てフラフラになり帰宅。母親に学校を休む旨を伝える。

母親は、黒のマジックを持ってきて髪が抜けた個所を塗り始め、涙を流しながら言った。

「あんたは教師を辞めようとしてるやろ?顔に書いてある。あんた、よう聞きや。辛いからといって仕事を変えたところで、新しいプラスの芽が出るのか?違うやろ。自分を変えなさい。自分を変えない限り、仕事を変えても一緒やで」。

普段はマザー・テレサのような優しい母の一喝で青年は覚醒した。青年は教師としての決意を新たにし、その後、荒れた公立中学校を13回も陸上日本一に導くカリスマ教師となった。

このような話を聞くたびに母親の凄さを感じます。何人かの著名人や会社社長も、生き方や会社経営の指針等は、小さい時の母親からの教えが重要であったと著書に記していました。

私の過去を振り返っても、要所要所での母の言動は、今の私を形作る一因になっています。母に感謝です。

『教育の役割』(平澤 興 一日一言)

「教育とは火をつけることだ。教育とは火をつけて燃やすことだ。教えを受けるとは、燃やされることであり、火をつけられることです」。

「相手の心に火をつけることは、ただ一方的な命令やおしつけでできるものではなく、こちらも燃えて相手と一つになり、相手のかくれた可能性を見いだして、これを燃やすことである」。

『教育の役割』、「相手のかくれた可能性を見いだして、これを燃やすこと」、肝に銘じます。