2024-09-19

朝の散歩、コバネイナゴの思い出

夏野菜の収穫も終わり、最近は朝農業から小太り忠犬クニオとの朝散歩に移行。本日は、先日の朝散歩で遭遇した田んぼのコバネイナゴの思い出について一部再掲も含め、少し記します。

コバネイナゴを知ったのは、今から約40年前、愛知県と岐阜県境にある大学付属放牧地での糞虫調査の時。毎年秋になると「イナゴ婆さん」が放牧地に布袋を持って出現。

ある時、お婆さんに何をしているのか聞くと、イナゴを集めているとの応え。イナゴを集めてどうするのか聞くと、炒めて食するとのこと。早速料理方法を教えて貰い、イナゴ取りを始めました。

まず、取ったイナゴは、布などの袋に入れて3日程度放置し、糞を出させる。「糞出し」が終わったイナゴを茹でる。そして、茹でたイナゴを水洗いし、フライパンで醤油と砂糖を加えて炒める。

簡単にイナゴ炒めが作れます。ビールのつまみに好適。それ以後、毎年、秋になるとイナゴ炒めを作り放牧地の職員の方とイナゴでの宴会。コバネイナゴの思い出、その1。

コバネイナゴの思い出、その2は、山形大での学生実験。約30年前、山形大農学部に赴任し、学生実験を担当。色々と考え、学生実験の1つとして、コバネイナゴを使った野外での個体数推定法の実習。

実習前にイナゴの生態や形態を簡単に説明し、その後、イナゴのスケッチ。動物生態学研究室、私の先代教授が学生の時に描かれた点描を参考にスケッチ。素晴らしい点描です。

スケッチが終わると、附属農場に行き学生さんを2グループに分ける。そして、お互い100m離れた場所でイナゴを捕獲し、胸部にペイントマーカーで印を記す。1週間間隔でイナゴを3回捕獲。

1回目は、捕獲して胸部に印を記し、個体数を記して、放す。2回目は、マーク虫と非マーク虫に分けて捕獲個体数を記録。非マーク虫は、1回目と異なる色でマークし、放す。3回目は、マークの色の違いで、1回目、2回目の個体と非マーク個体に分けて個体数を記録。

この3回捕獲、2回放飼で、イナゴの個体数を推定。さらに2つのグループ間でのイナゴの移動の有無を調査。学生さんは、楽しそうに実習をしていました。昔の楽しい思い出の一つです。

朝の散歩、色々と考え事ができ、予期せぬ生き物に遭遇。楽しいです。1時間歩くと汗だく。健康と体力維持にも良いと思います。忠犬クニオとの朝散歩。楽しみます。

『努力を習慣に』(平澤 興 一日一言)

「何が大切だと言っても、人生のできるだけ早い日に、この自主的努力を習慣的に身につけるほど大切なことはあるまい」。

「人生の勝負は普通考えられているようにただ頭脳のみの勝負ではなく、むしろ自主的努力を貫徹する意志と力と実行力にあるように思われる」。

「しくじりながら、これに教えられて突進するようになれば、もはやいわゆる失敗などというものはなく、失敗そのものさえが建設への手助けとなる」。

『努力を習慣に』、重要に思います。