2024-09-14

松ヶ岡今、「赤とんぼ」の群飛、秋です

今、松ヶ岡の我が家の周辺では、「赤とんぼ」が群飛、秋です。本日は、一部再掲も含め「赤とんぼ」について少し記します。写真は、畑の棒の上に止まっている赤とんぼ。

田んぼには沢山のヤゴがいて、それは6月に羽化。羽化した「赤とんぼ」は、山に上がり越夏し、秋に里に下りてくる。「赤とんぼ」を見ると何時も『童謡 赤とんぼ』を思い出す。

♪夕焼小焼の、赤とんぼ♪ 負われて見たのは、いつの日か♪ 

懐かしい歌、良いですね。ふと上空を見ると10匹のトンボが電線に止まっている。

さらに果樹園にも多くの「赤とんぼ」が群飛。柿の木に多くの「赤とんぼ」が静止。

子供の頃、島根の山間にある我が故郷、毎年秋には、我が家の畑にもの凄い数の「赤とんぼ」が飛翔。それを思い出すと子供の頃がすぐに蘇る、不思議です。秋と言えば「赤とんぼ」。

30年以上も無農薬・無肥料・無除草剤による「自然共生田んぼ」でお米を作っている知り合いが、ある時、「何故トンボをDragonfly と呼ぶのか分かった」と教えてくれました。

「Dragon」は龍で、「Fly 」は、飛ぶ昆虫。「Dragonfly」は、龍のように飛翔する昆虫。

「6月早朝、イネに付いた何百ものトンボの蛹が一斉に羽化し、それが大空に飛んで行く。その姿は、まさに大空を飛翔する龍であり、トンボの一斉羽化は、飛翔する龍の姿だ」。

「「Dragonfly」、それは、トンボの一斉羽化を意味している」、と紹介。「なるほど」と思いました。

「自然共生田んぼ」では、除草剤を使わないので、6月から7月、毎週1回合計8回除草機で除草

朝6時前から除草機を押す除草中に、「赤とんぼ」の蛹が羽化する場面に遭遇。命を感じるひと時、忘れられません。

外では今、コオロギが鳴いいる。秋です。季節の移り変わりを知らせてくれる虫たち、大事にしたいと思います。豊かな自然、大切にしたい。

♪夕焼小焼の、赤とんぼ♪ とまっているよ、竿の先♪ 

秋を感じさせてくれる赤とんぼに感謝。

『自然に還れ、根本に還れ、精神に還れ』(安岡正篤:一日一言)

「生き方を考える上で、特に取り上げたいことは三つの点(三原則)です。その第一は自然に還れ、第二は根本に還れ、第三は精神に還れということです」。

「自然に還れ。産業でも人工的なものほど発達した産業と考えてきたが、これからはもっと自然を尊重すべきである。人工の都市の中に住むと人間がだめになる」。

「人間が発達し本当の文明を作り上げようとするならば、自然の理法に従わなければならない」。

「その次が根本に還れである。人間が発達させてきた文明が、現代になって、おそろしく枝葉末節に走ってきた。一つの花を咲かせ一つの実を成らせるようなことばかりに馳せてしまった。いわゆる抹消化である」。

「根本からだんだん離れてきた。抹消化が、移ろい易く滅び易いことはいうまでもない。花や実を本当に栄えさせるものは、実は根本を養うことである」。

「自然に還れ、根本に還れとなると、人間にとって何が一番自然であり根本であるか。それは結局精神である。心である。心の学問、精神の修養ということである」。

「近代文明をこのままにすると人間は心を失う、魂を失う。人工的になると本に還ることは難しい。どのように癒すかといえば、生活や飲食物そういう日常生活を自然に還らせる以外にない」。

「生命を根本に還らせる。最近、社会的犯罪などが多発している。これらを本当に解決しようとしたら文明、人間生活、民族、個人の生活を、少なくとも三原則に戻すことに努力するほかない」。

『自然に還れ、根本に還れ、精神に還れ』、何回読んでも身にしみます。群飛する「赤とんぼ」を見ると『自然に還れ、根本に還れ、精神に還れ』が浮かびます。心にとどめたい教え。